非母語話者向け日日辞典のための定義記述語彙の検証と改良
Project/Area Number |
21K00636
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Kyoto University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
森口 稔 京都外国語大学, 外国語学部, 非常勤講師 (40389094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鄭 惠先 北海道大学, 高等教育推進機構, 教授 (40369856)
中山 英治 大阪産業大学, 国際学部, 教授 (50546322)
坂口 昌子 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (60340428)
恩塚 千代 大手前大学, 国際日本学部, 教授 (70915909)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 日日辞典 / 日本語学習 / 日本語教育 / 定義語彙 / 辞書の見出し語 / 辞書のミクロ構造 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、その前段階である「充分な見出し項目数を有する学習者向け日日辞典のコンセプト提案」(課題番号:17K02792)において作成した定義記述語彙リスト(4902語)の改良を主たる目的とする。また、その目的のためには、実際に日日辞典のための定義を書く必要があり、その定義された見出し項目も研究成果となる。 具体的には、800語の見出し語の定義を執筆し、その定義が日本語学習者にとって分かりやすいかどうかをチェックしながら、定義記述に使う単語と使わない単語を見極めることで、現在の4902語の定義記述語彙を改良していく。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「充分な見出し項目数を有する学習者向け日日辞典のコンセプト提案」(17K02792)を引き継いでいる。本来、2020年度で終了すべき17K02792が、コロナ禍で特別延長となったため、本研究の内容はそれと同一であるため、本欄ではそれを転記する。 --------------------- 本研究は、日本語非母語話者向けの日日辞典のコンセプトを提案するために、(a)充分と考えられる見出し語数の提示、(b)その語数に相当する見出し語リストの作成、(c)定義を含む各項目の構造(ミクロ構造)の作成、(d)その構造に基づいた項目の記述例の作成、(e)定義のために使う語彙(定義語彙)のリストの作成、という5つの点から進めてきた。 その結果、(a)は2019年度に完了し、約3万語という数字を提示した。それを目標として2021年度末に(b)として27533語の見出し語リストを作成し、その後、修正と追加を経て現在は28060語となった。(c)は、2021年度末に確定しており、それに基づいた(d)のサンプルはその時点で419語を作成していたが、その後、執筆を続け、現在、477語が完成している。(e)の定義語彙は、2021年度末に、4741語だったが、上記の執筆を続けながら、若干の追加・修正を加え、4761語となった。 本研究で進めている辞書研究の概念は、既存の例がほとんどなく、日本語教育関係者や辞書関連研究者の間でもあまり知られていない。そのため、2022年度に行った複数の学会発表では、いずれの場合も、まず概要を紹介することから始めた。その上で、見出し語の拡張、定義語彙リスト、語義記述の特徴、執筆マニュアル、教育への応用などについて、具体的な例を挙げながら報告した。また、日本における日本語教育関係者以外への広報的意味合いを込めて、海外の日本語関連学会や国内の英語辞書研究会でも発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
見出しリスト、執筆マニュアル、定義語彙については、ほぼ完成の域に達しており、今後は見直しと微調整の段階に入る。見出しサンプルの語数については、当初の目標を下方修正し600語としたため、2023年度前半には目標を達成できると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の成果を日本語教育関係者および辞書関係者に報告するとともに、上述の見出しリスト、執筆マニュアル、定義語彙、見出しサンプルを使用した教育への応用へ展開していく。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)