日本社会における非母語話者日本語教師のキャリア支援と定着に関する調査研究
Project/Area Number |
21K00639
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
秋田 美帆 関西学院大学, 日本語教育センター, 講師 (40784749)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牛窪 隆太 東洋大学, 国際教育センター, 准教授 (80646828)
布施 悠子 大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所, 日本語教育研究領域, プロジェクト非常勤研究員 (70782598)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 非母語話者日本語教師 / 教師の多様性 / 教師の属性 / 求人情報 / 専門性 / キャリア支援 / 日本語教師養成 / アンケート調査 / キャリア形成 / 教師養成 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、国内で日本語教師を目指す非母語話者及び国内の教育機関で就業している非母語話者教師を対象として、彼らのキャリア形成過程を明らかにするものである。非母語話者教師のキャリアに対する希望を量的に検討したうえで、インタビュー調査も実施し、非母語話者教師のキャリア形成過程における課題を質的に探り、キャリアモデルとモデルにおける課題を示す。これらの調査結果を用いて、日本語教師養成分野における非母語話者教師へのキャリア支援の在り方について具体的方策を示し、日本国内の日本語教師の質・量・多様性の確保に貢献することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本国内で日本語教師としての就業を目指す非母語話者及び国内の教育機関で就業している非母語話者教師を対象として、彼らのキャリア形成過程を明らかにするものである。本研究の目的は、以下の三点である。1)国内の教育機関で就業している非母語話者教師がどのようにしてキャリアを形成しているのかについて、その実態を明らかにする。2)養成段階の非母語話者がどのようなキャリアを望んでいるのかを明らかにする。 3)1)2)を踏まえ、養成段階の非母語話者に対するキャリア支援を行ううえでの課題や支援の在り方について検討し、提言する。 2022年度は、目的3)養成段階の非母語話者に対するキャリア支援を行ううえでの課題を明らかにするため、2つの調査を行った。調査①は日本語教師求人サイトに掲載された求人票調査である。掲載数の最も多かった2019年の応募資格欄の記述をデータとし、内容分析を行った。その結果、採用側が日本語教師に求める資質・能力及び課題が明らかになった。課題の例としては、日本語教師に求められる日本語能力の基準がなく、属性に頼っている可能性があるという点が挙げられる。調査①で示された求人票の応募欄への記載に至った経緯や理由を明らかにするため、調査②として日本語学校採用担当者に対するインタビュー調査も行った。現在は調査②の結果の分析を行っている。 以上の本調査から、養成段階の非母語話者が日本での就業を目指す際に直面する問題を把握するための重要なデータを得ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
調査計画では初年度にインタビュー調査を実施する予定だったが、コロナ禍での影響が続いていたため、調査計画を一部変更した。調査計画にはなかった求人票調査及び日本語学校採用担当者に対するインタビュー調査を実施し、研究実績報告の通り、一定の成果を得ることができた。しかし、当初予定していた国内の教育機関で就業している非母語話者教師に対するインタビュー調査の実施ができなかったため、(3)やや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は研究計画書に記載した計画に沿ってインタビュー調査を実施する。具体的には、初任(0-3年)・中堅(3-5年)に該当する国内の日本語教師養成機関を修了した非母語話者日本語教師を調査対象者とし、半構造化インタビューを行う。養成機関入学時から現在までの日本語教師としての経験や日本語教師を続けていく上での心の支えや妨げについて語ってもらう予定である。なお、インタビュー調査は調査協力者の希望に合わせ対面とZoom等のビデオ会議ツールを用いた遠隔での実施の両方に対応できるよう準備をする。 また、2021、2022年度の調査で明らかになったことを論文としてまとめる。
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Report
(2 results)
Research Products
(5 results)