グローバルネットワークを活用した参加型漢字学習システムの構築と検証
Project/Area Number |
21K00640
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Kobe Gakuin University |
Principal Investigator |
栗原 由加 神戸学院大学, グローバル・コミュニケーション学部, 教授 (50733482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 早百合 聖心女子大学, 現代教養学部, 非常勤講師 (20276653)
関 かおる 神田外語大学, 教育イノベーション研究センター, 講師 (20730592)
尾崎 久美子 (渡辺久美子) 国際基督教大学, 教養学部, 課程上級准教授 (60201175)
本田 弘之 北陸先端科学技術大学院大学, グローバルコミュニケーションセンター, 教授 (70286433)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2021: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
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Keywords | 漢字学習 / 語彙学習 / 個別化 / 動画教材 / 音声 / 映像 / 参加 / グローバルネットワーク / 非漢字系日本語学習者 / 参加型 |
Outline of Research at the Start |
現在、日本国内はもとより、日本企業の進出著しい海外諸国、特に東南アジアでも、日本企業で働くことを目標として日本語を学ぶ非漢字系日本語学習者が急増している。また、ヨーロッパやオセアニアなどの教育機関にも日本語学習者は多く存在している。これらの非漢字系学習者の恒常的な問題として漢字学習がある。本研究では、日本語学習が行われている国内外の教育者、外国人労働者の雇用企業とのネットワークを活かし、非漢字系学習者が、居住地、学習環境等に関わらず、長期的、能動的に漢字を学習できるグローバルネットワークシステムを創出する。そして、漢字学習を「発信し、選び、習得する」という能動的且つ、組織的な活動に転換させる。
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Outline of Annual Research Achievements |
1)漢字学習ワークブックの新フォーマット開発:漢字学習システムの中で使用する、ワークブックフォーマットの開発を進めた。既に制作していた「辞書型」「時間型」に加え、新しく「地図型」のフォーマットを開発し、それが従来の漢字学習教材にはなかった、語彙学習の「個別化」を明示的に実現するものであり、本研究が目指す参加型の漢字学習の基盤となる考え方であることを発表した。 2)動画教材フォーマット汎用化のためのポイント(仮説)抽出:語彙学習のための動画教材試作を繰り返し、画像と文字と音声の素材から動画教材を制作するプロセスを汎用化するためのポイント(仮説)を抽出した。 3)語彙学習動画教材サンプル制作:動画教材フォーマット制作のためのポイント(仮説)に基づき、最も効果的な動画教材制作のパターンを比較調査するための素材として、開発した3パターンのワークブックそれぞれについての動画教材サンプルを制作した。動画教材は合計76パターン作成し(「辞書型」32パターン、「時間型」22パターン、「地図型」22パターン)、サンプル音声としては共通語と地域(神戸周辺)の発音の両方を録音した。 4)漢字学習システム立上げとグローバルネットワーク構築を目指したワークショップ開催と意見収集:開発したワークブックのフォーマットを使って語彙学習教材を作る活動を通し、本研究のコンセプトである、語彙学習教材の「個別化」についての意見、動画教材の活用についての意見、システム運用についての意見を収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究2年目にあたる2022年度は、オンラインと対面を必要に応じて併用することで、効果的に研究を進めることができた。定例ミーティングは全てオンラインで行い、ワークショップは、内容に応じて対面の回とオンラインの回の両方を設けた。計画内容の「1)学習者にとって学びやすいコンテンツの調査研究」については、本研究が目指す漢字学習においての学習語彙の収集方法の考え方を明確にできた。「2)WEB版教材開発」については、3タイプの漢字教材フォーマットの特徴を明らかにした。また、そのフォーマットを使用して教材を作るワークショップを行い、教材制作のプロセスやフォーマットについて、参加者からのフィードバックを得た。また、スマートフォンでの学習を想定し、動画教材のフォーマットを研究するための動画サンプル制作を行った。「3)システム構築」については、第二フェーズの修正案の検討を継続した。以上の進捗状況から、2年目の研究としては「おおむね順調に進展している」と自己評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度も研究計画に沿って進める。「2)WEB版教材開発」については、ワークショップで作成された教材の検証、サンプル教材の追加作成を行う。「3)システム構築」については、漢字学習サイトの第二フェーズ修正、試運転、公開、検証を行う。更に、研究成果の発表のため、ワークショップを開催し、漢字学習サイトのデモンストレーションを行う。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)