国際共修授業における社会情動的スキルに資する学習プログラムの開発
Project/Area Number |
21K00641
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02090:Japanese language education-related
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Research Institution | Hiroshima Shudo University |
Principal Investigator |
横田 和子 広島修道大学, 国際コミュニティ学部, 講師 (80434249)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
守内 映子 日本映画大学, 映画学部, 准教授 (00853251)
丸山 英樹 上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (10353377)
岡本 能里子 東京国際大学, 国際関係学部, 教授 (20275811)
岩坂 泰子 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (80636449)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2024: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 戦争 / 歴史 / 平和 / 非言語 / 差別 / 記憶 / いじめ / 笑い / 社会情動的学習 / 身体性 / 国際共修 / 地球規模課題 / 言語教育 / SDGs / ウェルビーイング / SEL |
Outline of Research at the Start |
本研究では、共修授業で活用可能なSELプログラムの開発を行う。そのため文献研究・理論研究・アクションリサーチ等を行う。プログラムの開発にあたっては、とりわけ身体性・身体感覚・情動など、言語化しづらいものに焦点化し、マルチモーダルなコミュニケーションを促す点を重視する。また、理論研究ではSEL先進国の知見にも学ぶ。今後、日本社会では母語話者・非母語話者の接触場面の増大が見込まれるが、大学の共修授業の先にある社会課題を見据えつつ、共修授業がウェルビーイングに寄与する場になるための知見を提示し、社会に還元することを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
前年度に引き続きユネスコ、OECD、EmoryUniversity等の文献整理を進めつつ、メンバーがそれぞれ個別に対面、非対面で打ち合わせを行い研究を進めた。特に入国停止が終わり、代表者の担当する国際共修授業に留学生が教室に参加する形になったことから、共修授業の参加者に対して感性や情動にアプローチする技法について検討を進めた。前期では多文化理解をテーマとし、「笑い」をキーワードに差別やいじめの問題を考え、プロの漫才師を講師とした留学生と日本人の即興漫才作りを行うなどした。笑った経験、笑われた経験などを中心に対話を進め、多文化理解への社会情動的なアプローチを検討した。後期はウクライナーロシアの戦争が継続する中で、「平和」をテーマに、広島という地域に根ざしつつ、当事者性、世代、歴史教育などの視点から社会情動的な学習へのアプローチを検討した。重いテーマであるが故に、言語能力の多寡に関わらない協働を成立させるべく、絵本や非言語表現の活用を模索した。それぞれの国家の立場を超えて形だけではない「共修」を実現すること、モチベーションも多様な参加者が安心して学べる環境に配慮をすること、内容的な深さを求めること、これらを両立させることを目指し実践を重ねた。学生の成果物やリアクションペーパー、事後のインタビューからは、非日本語話者からは、日本の歴史教科書に触れた経験でそれまでのイメージが崩れたことや、母語話者からは、平和教育を内側から変化させたいと願う声を見出すことができ、共修授業の独自の意義を見出すことができた。一部成果は、3月のTAEシンポジウムで代表者が発表した。また、代表者、分担者らはそれぞれの研究成果を日本国際理解教育学会研究実践委員会の社会変容と身体性プロジェクトにおける報告書「社会変容と身体性 個から普遍へ、普遍から個へ」で公開した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
代表者の所属先の異動などによりインタビュー等の実施が予定より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
メンバー全員でのミーティングをもち、改めて分担を明確化、計画の見直しを行う。セミナーの開催、公開研究会の実施など、企画案まではできているが実施に移せていない部分を、実行し、共同での学会発表、論文執筆の機会を作っていく。
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Report
(2 results)
Research Products
(14 results)