Project/Area Number |
21K00728
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
川島 智幸 群馬大学, 大学院保健学研究科, 准教授 (70759050)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2024: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 非母語話者英語 / なまり / intelligibility / 態度 / 意識 / 教材開発 / 聞き取り難易度 / なまりに対する態度 / 英語を話す自信 |
Outline of Research at the Start |
今日多くの非母語話者が、コミュニケーションの際に英語を共通語として使っています。しかし日本人学習者が耳にする英語は、ほとんどがアメリカ人やカナダ人声優が話す聞き取りやすい英語で、必ずしも社会の実態を反映していません。そこで本研究では、日本人が戸惑うことなく英語で意思疎通をはかれるように、聞き取りに影響する要因と英語なまりに対する肯定的な態度を育む指導法に着目し、日本人英語学習者により適した非母語話者英語の提示方法を研究します。そして、研究成果を生かしながら、多様な英語なまりの聞き取りに役立つ、オンラインリスニング教材を制作します。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度(3年目)は、まずなまりの強さとダイローグの聞き取り難易度との関係を調べるため、27人の大学生を対象に、20人の英語非母語話者の話す英語なまりの強さの測定と、同一の20人による音声を用いてセンター試験リスニングテスト(100問)に解答してもらった。 次に、2022年度に録音まで終了した上級者向けモノローグ問題30問を編集し、大学生46人を対象に試行を実施し、難易度調査を行った。その後、公開済みのダイオローグ50問と併せて、新たにダイアローグ50問とモノローグ30問(合計80問)を収集したデータをもとに難易度順に再配列し、オンライン教材拡充のための準備を進めた。 また、2022年度に行った大学生への英語認識調査の結果をもとに、英語や英語使用者、なまりの理解を高めるための10問の〇×クイズを作成し、4グループ合計159人の大学生に実施し、問題の難易度を確認した。その後解説を作成し、英語なまりに対する肯定的な態度の育成に役立つクイズを完成させた。 さらに、前年度から延期していたポーズの有無による再現音声の聞き取りやすさへの影響を調べるため、ポーズを追加した再現音声を作成し、大学生46人を対象にダイローグ50問とモノローグ30問を用いたリスニングテストを5か月間隔を空け実施し、データ収集を行った。 研究と並行し2023年度は4つの学会で研究成果を発表し、非母語話者英語のリスニングを行う際になまりや非母語話者に対する意識を高めることの重要性とその方策を論じた論文が、アメリカ国務省が発行する学術雑誌English Teaching Forumに掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度までに計画していた研究はほぼ全て実施できた。唯一英語なまりについて文章を読んだり話し合うことがなまりに対する態度へ及ぼす影響に関する調査は、2023年度十分なデータ集めが行えなかったので、2024年前半に再度実施を予定している。2023年度中にホームページの拡充に必要な音声とテキストファイルをホームページ制作会社に提供できたので、2024年度前半にはオンライン教材の拡充が完了する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は終わっていないデータ集めに加え、研究成果の公開と社会への還元に努める予定である。具体的には、4つの学会で研究成果を発表し、併せて査読付き学術雑誌への3本の論文投稿と書籍章の分担執筆を行う計画である。また、オンライン教材の拡充が終了後は、学会での紹介に加え、高校にもチラシを送付し、広報に努める予定である。
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