第二言語学習者の様態副詞の使用についての多角的分析:英語・日本語を対象に
Project/Area Number |
21K00761
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Osaka University (2022) Naruto University of Education (2021) |
Principal Investigator |
眞野 美穂 大阪大学, 大学院人文学研究科(人文学専攻、芸術学専攻、日本学専攻), 准教授 (10419484)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉成 祐子 岐阜大学, グローカル推進機構, 准教授 (00503898)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 副詞 / 第二言語習得 / 日本語 / 英語 / 学習者コーパス / 移動表現 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、第二言語(英語・日本語)習得における学習者の副詞の使用と、その特徴を明らかにすることである。副詞は第二言語教育では重要視されない傾向がある。しかし、言語研究においては、文中で副詞が果たす重要な機能についても研究が進みつつあり、その役割を考えると無視できないものである。本研究では、主に様態の副詞に焦点を当て、母語と学習言語の特徴を双方向に比較し、学習者言語と各言語母語話者との違いや、学習者に共通する特徴を明らかにし、その要因を解明する。これにより、英語・日本語教育における教授内容や教授方法への示唆が得られるだけでなく、移動表現の類型論に資する知見も得られると考える。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、第二言語(英語・日本語)習得における学習者の副詞の使用と、その特徴を明らかにすることである。日英語では副詞は修飾要素であり、文に必須の要素ではないため、第二言語教育では重要視されない傾向がある。しかし、文中における副詞の機能の重要性や、自由度の高さゆえに学習者の特徴が現れると予測されることからも、第二言語習得研究においても、無視できないものである。そこで本研究では、主に様態の副詞に焦点を当て、母語と学習言語の特徴を双方向に比較し、学習者言語と各言語母語話者との違いや、学習者に共通する特徴を明らかにし、その要因を解明するという研究計画を立てた。 2年目である2022年度は、研究実施計画に基づき、主に2つのことを行った。 1つは前年度行った言語産出実験データの分析の論文化である。2021年度に学会で発表した内容をもとに、そこで得た意見を元に内容の再考・修正を行い、学術誌へ投稿した(現在査読中である)。そして、もう1つは学習者コーパスによる副詞産出の傾向を知るための調査である。日本語と英語の学習者コーパス(I-JAS, ICNALE)を用いて、広く学習者の副詞使用の傾向を調査し、その特徴と差異について、検討した。その結果については、学習者の副詞使用についてのワークショップとして企画し、次年度発表を行う予定である(すでに採択済み)ため、具体的な結果は記載できないが、ワークショップで様々な意見を得て、今後の調査につなげる計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2年目である2022年度は、当初の計画通り、学習者コーパスによる調査を進めることができたため、研究は概ね順調に進展していると考える。 前年度、学会で発表した移動表現の言語算出実験データの分析結果については、論文としてまとめ、学術誌に投稿中であり、本年度行った学習者コーパスを用いた学習者の副詞産出の傾向を知るための調査については、調査時期と学会発表への応募時期の関係で次年度に行うことになった(採択済み)。この調査の結果については、発表前のため、今年度の報告書への内容の記載は控えることにする。 これらの調査から得られた結果をもとに、2023年度は言語産出実験の準備を進める予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度は、2021年度、2022年度の調査結果からは明らかにできなかった側面に焦点を当て、学習者の様態副詞使用の特徴を明らかにするため、映像を用いた言語産出実験を計画し、実施する予定である。ただし、コーパスの絵描写課題から、必ずしも言語産出実験を行うことにより、副詞の使用が観察されるわけではないという問題が明らかになっているため、どのような調査がふさわしいかも含め、今後検討する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)