Project/Area Number |
21K00788
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
郭 俊海 九州大学, 留学生センター, 教授 (20377203)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,990,000 (Direct Cost: ¥2,300,000、Indirect Cost: ¥690,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 中国語 / 継承語教育 / 外国人児童 / インクルシブ教育 / 母語維持 / 日本語教育 / 多言語児童生徒 / 言語使用 / 家庭内 |
Outline of Research at the Start |
近年、日本の公立小中学校に在籍する、日本語指導が必要な(日本人児童も含む)児童の母語の多言語化が進み、アイデンティティの模索や日本人児童とともに学ぶ教育システムの構築などが家庭や教育現場で大きな課題となっている。しかし、これまでは外国人児童の言語使用や母語教育に関する研究はほとんどない。そこで本研究では、ケーススタディーとして、福岡市及福岡県の公立小中学校に在籍する外国人児童生徒及びその保護者及び学校関係者を対象に聞き取り調査等を行い、日本における多言語生徒の家庭における母語と日本語の使用状況の実態を明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、日本における外国人児童の教育に対する日本政府の近年の政策を概観し、家庭内における外国人児童の言語使用、言語意識及び言語意識を形成する要因など、外国人児童に対する言語教育の現状と課題を明らかにし、外国人児童生徒の母語母文化を尊重した学習への支援や学校教育のあり方を考察し、日本における外国語(多言語)教育への示唆を提示する、ことである。本年度は、下記①②の調査研究を実施した。 ①本研究に関する資料収集・分析を継続した。 ②新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって延期せざるを得なかった、令和3年度第二段階で実施予定だった、福岡市に在住する多言語生徒の保護者を対象とした家庭内言語環境、児童生徒とその家族成員の日本語・母語の使用状況及びそれぞれの言語意識に関する予備的な聞き取り調査、インタビュー調査を継続した。録音された音声データを文字化する作業を継続し、その結果の一部をまとめ、下記の学会とワークショップにて、口頭発表を行い、会議及びワークショップ参加者たちと意見交換を行った。 ②-1「第六回 国際日本語日本文化学会」(2023年12月、於九州大学) ②-2 ワークショプ「糸島市の学校の多様な背景の子どものニーズと課題を考える」(2024年3月9日 於糸島市文化会館) ③現在、引き続き、多言語生徒の保護者を対象とした家庭内言語環境、児童生徒とその家族成員の日本語・母語の使用状況及びそれぞれの言語意識に関する予備的な聞き取り調査、インタビュー調査を継続している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の予定としては、上記②の調査実施に加え、児童生徒が在籍する学校関係者を対象とした調査も実施する予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、これらの計画を令和5年度へ持ち越すことになった。しかし、調査対象校の協力を得るのが困難だったため、調査はスムーズに進まなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
上述理由により、研究計画の一部を遅らせて実施する。
今年度は、資料調査やデータ整理・分析・検証を継続しつつ、調査対象者や調査対象校に対して適宜修正・変更を行い、児童生徒が在籍する学校関係者を対象とした聞き取り調査やインタビュー調査を実施する。
また、令和5年度で実施した②の調査結果を踏まえ、福岡市に在住する多言語生徒の保護者を対象とした家庭内言語環境、日本語と母語の使用状況及びそれぞれの言語意識に関するアンケート調査を継続する。
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