Project/Area Number |
21K00798
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Kinjo Gakuin University |
Principal Investigator |
種村 俊介 金城学院大学, 文学部, 教授 (70435428)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
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Keywords | 多読 / フロー / 英語の多読 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、先行研究の結果を踏まえ、英語の多読における「フロー体験」と多読行動の関連を調査する。具体的には、(1)英語の多読においても、学習者はフローを体験することができるのか、(2)フロー体験による成長メカニズムが英語の多読においても適用可能か、(3)フローを体験しやすい学習者はどのような心理的傾向を有するのかを検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、先行研究であるKirchhoff (2013)で使用されたフローの定義を踏まえ、英語の多読におけるフロー体験を「読書に完全に集中しているため、普段は気づくようなこと(例えば、他人の話し声、時間の経過、空腹感や疲労感など)に気づかなくなるような体験」と定義し、英語を外国語として学ぶ大学生を対象に、次の5つのリサーチ・クエスチョン:(1)多読を経験する以前に、学習者は英語の読書においてフローを体験しているか、(2)学習者は多読指導を受けることで、英語の読書においてフローを体験するか、(3)学習者のフロー体験は、多読行動と関連があるか、(4)フロー体験が、学習者の英語の読書にどのような変化を与えるか、(5)フロー体験をしやすい学習者は、多読に対してどのような心理的傾向を有するかを検証することを最終目的としている。 3年目の本年度は、初年度に全国英語教育学会第46回長野研究大会で発表したデータにさらにデータを追加し、検証した結果をAAAL (アメリカ応用言語学会) 2024 Houston Conferenceにて発表した。具体的には、上記のリサーチ・クエスチョンの内、(2)多読指導を受けた後の英語の多読におけるフロー体験(フロー体験を得た多読図書の冊数)、(3)学習者のフロー体験と多読行動(読語数と読冊数)との関連、(5)学習者のフロー体験と心理的要因(英語の読書態度)との関連についての検証結果を報告した。 また、2022年度に行ったArai (2022)の質問紙を用いた授業内多読におけるフロー体験の予備調査の結果を、The Extensive Reading Foundation主催のThe 6th Extensive Reading World Congressで発表した。加えて、上述の予備調査結果を踏まえて、英語を外国語として学ぶ大学生を対象に10週間以上に及ぶ多読の実践指導、質問紙調査、読書記録のデータ収集を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究実績の概要で示したとおり、リサーチ・クエスチョンの(2)(3)(5)については、新たにデータを加え検証した結果を国際学会で発表することができた。加えて、Arai(2022)の質問紙を用いて、フロー体験と多読行動の関連やその他の課題を検証するためのデータを収集した。 一方で、リサーチ・クエスチョンの(1)と(4)については検証結果の発表は行えなかった。さらに、学会で発表した結果を論文としてまとめることができなかった。また、Araiの質問紙を用いた調査についても十分なデータ数を集められなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
学会で発表した際に得たフィードバックを踏まえて、分析方法を再度見直し、必要に応じて改善を行った上でリサーチ・クエスチョンの再検証を行う。その上で、結果を論文としてまとめたい。加えて、今年度もArai (2022)の質問紙を用いた調査を継続して実施する。さらに、得られたデータの分析と検証を行い、その結果を論文としてまとめることを計画している。
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