効率的な英語語彙学習を促す理論的枠組み・要因の探索と実践
Project/Area Number |
21K00804
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 02100:Foreign language education-related
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Research Institution | Kobe City College of Technology |
Principal Investigator |
南 侑樹 神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 講師 (60845650)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 語彙学習 / 語彙指導 / 関与負荷 / 英語教育 / 第二言語語彙習得 / EFL / 第二言語習得 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,外国語として英語を学ぶ学習者を対象とし,語彙学習を促進するために,どのような枠組み・要因(例:検索すること・想起すること)が有効かを実験・調査により探索する。これまでの語彙習得研究では,2つの枠組み(Involvement Load HypothesisとTechnique Feature Analysis)が効率的な語彙学習・指導のためのガイドラインとして示されている。しかし,どちらが良いかを検証した研究は少なく,日本の文脈ではその研究が殆どなされていない。よって,双方を比較の上,より良い枠組み・要因が何かを検証する。更に,実験結果から得られた知見を援用し指導を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,①語彙学習を促す枠組みは何かを明らかにし,②語彙学習を促す要因を明らかにすることを目的としている。第二言語語彙習得の研究においては,二つの枠組み,Involvement Load Hypothesis (Laufer & Hulstijn, 2001, 以下ILH)とTechnique Feature Analysis (Nation & Webb, 2011, 以下TFA)が語彙学習・指導を考える上で有効なガイドラインとして提案されている。2つの枠組みは語彙タスクごとに数値化されており,その数値が高ければ高い方が語彙学習を促し,記憶に残りやすいとされる。 2022年度は予備実験を行い,学会発表をしたのち,論文化した。予備実験では,目標語(新出語)の学習において,(1)文中に空所があり,文脈から語群(目標語)を選ぶ空所補充群,(2)目標語を用いて英文を書く英文作成群に分け実験を行った。実験中,2群の学習時間は同じと設定された。 ILHでは語彙タスクの数値が(1)<(2)と設定され,(2)の方が学習記憶が残ると仮定された。一方でTFAでは数値が(1)=(2)となり,2つの群での学習記憶は同等になると仮定された。 予備実験の結果は,先行研究と同様にTFAを支持する可能性があるものとなったが,学習された記憶が短期的であったことや語彙タスクが参加者にとって難しい可能性があることがわかった。枠組み(ILH)の観点でいえば,認知負荷が高すぎるがために,仮説に基づかない実験結果になった可能性がある。そのため,2023年度は実験デザインを再考した上で,より大規模な実験を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は教育現場における実践を視野に入れているため,教室での実験が不可欠である。 2022年度に関しては,コロナ禍による規制が緩和されたため,実験を行い,論文にまとめることができた。また,対面学会の再開やオンライン学会の充実もあり,情報収集を進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度も引き続き教室での実験を行っていく。その際,学習後のテストだけに焦点を当てるのではなく,語彙タスク中に何が行っているのか,例えば学習者の記述や誤りといった質的データの分析にも焦点を当てていきたいと考えている。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)