Project/Area Number |
21K00835
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03020:Japanese history-related
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Research Institution | Senshu University |
Principal Investigator |
鬼嶋 淳 専修大学, 文学部, 教授 (60409612)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 日本近現代史 / 地域史 / 保健衛生 / 地域社会運動史 / 医療運動史 / 医療運動 / 民医連 / 医療生協 / 運動史 / 高度経済成長期 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、政治・経済の画期を重視した「55年体制」や「保守」対「革新」の構図には収斂できない戦後日本社会の形成過程を、地域社会で暮らす人びとの動き(運動史研究の視点)に注目して明らかにする。 特に、戦後日本社会を大きく変貌させた高度経済成長期と、これまで歴史学の分野では明確な時代像を提示できていない1970年代から80年代に焦点をあてて、都市近郊地域と農村地域との地域間の差異を考慮しながら、「多様」な戦後日本社会像を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
第1に、埼玉県ふじみ野市立大井郷土資料館に所蔵される大井医院・大島慶一郎関係資料の目録作成、保存運動に取り組んだ。この史料群は、医療運動と地域社会の形成過程を明らかにするものであるため、これまで全面的に史料整理をし目録化を進めてきたが、今年度完成した。解説・目録データなどは完成したが、諸事情により目録の刊行が遅れている。 第2に、愛媛県松山市にて、稲葉峯雄関係資料の収集を行った。稲葉は、『草の根に生きる―愛媛の農村からの報告』(岩波書店、1973年)を著した人物で、戦後南予地域を中心に保健衛生、老人福祉活動に従事した人物である。今年度は主に、1950年代、60年代の農協婦人部の活動、女性の読書運動、農村の保健衛生を担う保健婦や農村医学センター関係の史料、地区診断活動などの史料を収集した。 本研究課題は2つの柱をたてている。第1の都市近郊地域については、大井医院・大島慶一郎関係資料の目録を完成させて、一部の関連史料の撮影を進めている。今後、目録を刊行し、撮影した史料を活用しながら、研究成果を発表していく。第2の柱である農村地域については、新しく愛媛県南予地域を研究対象地域に設定することができ、基本資料の収集を始めた。今後、稲葉峯雄関係資料の収集と分析を進めるとともに、稲葉峯雄についての聞き取り調査、あるいは南予地域の保健衛生、医療、福祉に関する取り組みと地域社会の変容に関する史料を収集していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は本格的な調査を実施でき、農村地域の研究対象地域を設定できた点は進展したが、一昨年までの「コロナ禍」の影響による調査の遅れが影響して、今年度は計画していた史料分析・検討まで至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
都市近郊地域については、収集した史料を検討して研究成果を発表する予定である。また、農村地域については、今年度から取り組みはじめた史料の収集に力を注ぐとともに、史料分析を進めて、研究発表の準備を行う。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)