| Project/Area Number |
21K00892
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Allocation Type | Multi-year Fund |
| Section | 一般 |
| Review Section |
Basic Section 03030:History of Asia and Africa-related
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| Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小野 容照 九州大学, 人文科学研究院, 准教授 (00705436)
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| Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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| Project Status |
Granted (Fiscal Year 2024)
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| Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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| Keywords | 朝鮮 / 植民地 / アナーキズム / グローバル / 社会主義 / 転向 / ナショナリズム / 独立運動 / 朝鮮近代史 / 歴史叙述 / 翻訳 / トランスナショナル / 朝鮮近現代史 / 民族運動 / 歴史認識 |
| Outline of Research at the Start |
従来、日本の植民地時代(1910~1945)の朝鮮人によるアナーキズム運動は、独立運動の一環であることが強調され、一国史的に研究されてきた。それに対して本研究は、朝鮮アナーキズム史をグローバルな文脈に位置付ける。そして、独立運動の一環としてではなく、「いま・ここで」支配のない状態を作り出すために国境を越えて協力しあう運動として再構築することを目指す。 具体的には、①西欧で生まれたアナーキズムが朝鮮半島にどのように流入したか、②朝鮮人と他民族のアナーキストの国境を越えた交流、③朝鮮アナーキズムと独立運動の対立や葛藤、以上の3点を解明することで、朝鮮アナーキズム史をグローバルな視点で再構築する。
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は従来、主に韓国で一国史的に、そして独立運動への貢献を強調するかたちで分析されてきた朝鮮アナーキズム史をグローバルな文脈に位置付ける。そして、独立運動の一環としてではなく、「いま・ここで」支配のない状態を作り出すために国境を越えて協力しあう運動として再構築することを目指す。具体的には、①西欧で生まれたアナーキズムが朝鮮半島にどのように流入したか、②朝鮮人と他民族のアナーキストの国境を越えた交流、③朝鮮アナーキズムと独立運動の対立や葛藤、以上の3点を解明することで、朝鮮アナーキズム史をグローバルな視点で再構築するものである。 4年目である2024年は2023年度に引き続き、韓国と日本に所蔵されている朝鮮独立運動関連の雑誌や、日本のアナーキストの雑誌を分析することで①を進め、とくにアナーキストでも社会主義者でもない人物が大杉栄のアナーキズムに関する論考を朝鮮語訳していたことを突きとめ、幅広く世界的に流行している思想を摂取・紹介する作業の一環で大杉のアナーキズム論が注目を集めていたことを考察した。また、2024年度は③朝鮮アナーキズムと独立運動の対立や葛藤について、とくに1930年代の朝鮮語の文献を分析することで考察を進めた。1930年代はアナーキズムにしても共産主義にしても、社会主義運動全体が治安維持法などによる弾圧の強化によって運動が停滞する。そのなかで、独立か、社会主義社会か、あるいは朝鮮人の生活か、どれを重視するかで社会主義者は苦悩するが、アナーキストはとくに朝鮮人の生活を重視し、独立や社会主義にはそれほど拘らない傾向があることを考察し、現在、この考察内容を論考としてまとめているところである。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
今年度はようやく③の朝鮮アナーキズムと独立運動の対立や葛藤の分析に取り組むことができたが、その研究を論文として発表するのには間に合わなかった。来年度にこの成果を発表したい。
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| Strategy for Future Research Activity |
国内での資料調査をしつつも、特にこれまでの分析の成果を論文・著書のかたちで発表することに重点を置く。
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