3次元計測データを活用した古墳出土銅鏡の鏡背文様製作技術に関する復元的研究
Project/Area Number |
21K00965
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03050:Archaeology-related
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Research Institution | Kashihara Archaeological Institute , Nara prefecture |
Principal Investigator |
宇野 隆志 奈良県立橿原考古学研究所, 調査部調査課, 主任研究員 (80739144)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 克朗 富山大学, 学術研究部芸術文化学系, 准教授 (70235646)
清水 康二 奈良県立橿原考古学研究所, 調査部調査課, 指導研究員 (90250381)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 銅鏡 / 製作技術 / 3次元計測データ / 三角縁神獣鏡 / 前期古墳編年 / 副葬品 / 埴輪 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、①鏡背文様製作における文様割り付け技法の復元、②同笵技法および同型技法の識別、を基軸として、三角縁神獣鏡に限らず、後漢鏡や魏晋鏡さらには倭製鏡を含む古墳出土銅鏡の鏡背文様製作技術をより詳細に復元することを目的とする。 研究期間の4箇年度では、資料の精緻な観察および3次元計測を中心とする資料調査を精力的に実施し、3次元計測データを活用した、より実証性の高い研究成果の公表を図る。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度に実施した研究実績の概要は以下のとおりである。 (1)銅鏡等の資料調査の実施 令和3年度に引き続き、複数の銅鏡等(前期古墳を検討するうえでの必要な銅鏡以外の資料を含む)所蔵機関において資料調査を実施した。基本的な実施方法は、熟覧、写真撮影、3次元計測である。熟覧は、微細な鋳造欠陥を含む製作技術上の痕跡を確認するための重要な基礎作業であり、特に入念に多くの時間を費やして実施している。写真撮影および3次元計測で取得したデータは、調査時に得た観察所見の検証に使用するとともに、研究成果公表のための基盤データとなる。本研究の目的にも設定しているように、3次元計測データは、研究成果公表時に提示する図版や画像において、より客観性のある実証的なデータとして使用するもので、本研究に必要不可欠な基礎データとして位置づけられる。 (2)資料調査データの整理作業の実施と研究成果の公表 資料調査で得られた成果物の整理作業として、観察記録のデータ化、撮影写真の整理、3次元計測データの編集をおこなった。いずれも専用ソフトウェアを利用して、研究成果公表のための基礎データとした。これらデータをもとに、三角縁神獣鏡の製作技術である鏡笵再利用技法の復元に関する論文や、三角縁神獣鏡の製作技術を検討する上で学史的にも重要な資料(奈良県鏡作神社所蔵鏡)に関する論文、埴輪と三角縁神獣鏡が共伴する古墳の副葬品に関する論文等、複数の論文を作成し投稿した。いずれも令和5年度中に公開される見込みである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍により一定の制限は受けたものの、可能な限り資料調査を実施し、銅鏡製作技術の調査所見の蓄積に努めた。これら調査で得られた写真データや3次元計測データは、研究成果の基礎的データとして、その都度整理作業をおこなっている。 加えて、これまでの調査研究の成果を複数の学術論文にまとめることができ、令和5年度中に公表される見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度も引き続き、三角縁神獣鏡だけでなく、同型鏡群や後漢鏡、魏晋鏡も対象に加えながら、資料調査を精力的に実施する予定である。また、古墳から出土する他の副葬品や埴輪も検討対象としつつ、資料調査を経て得られた新たな所見を踏まえ、既存の前期古墳編年についても検証を加えたい。 上記の過程で重要な成果が挙がれば、学会発表や学術誌への論文投稿等により、その都度成果公表に努めることとする。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)