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南東マヤ地域における2次センター群の衰退プロセスに関する研究

Research Project

Project/Area Number 21K00975
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Allocation TypeMulti-year Fund
Section一般
Review Section Basic Section 03050:Archaeology-related
Research InstitutionWaseda University

Principal Investigator

寺崎 秀一郎  早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90287946)

Project Period (FY) 2021-04-01 – 2025-03-31
Project Status Granted (Fiscal Year 2023)
Budget Amount *help
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Keywords古代マヤ文明 / 3次元測量 / LiDAR / 3次元測量 / SfM / 都市研究 / 中心と周縁 / 3次元モデル / 古代文明 / マヤ / 古代都市(群)の盛衰 / 遺跡間階層性
Outline of Research at the Start

本研究は,南東マヤ地域における1次センターであるコパンに従属したと考えられている2次センター(群)の中から,ラ・ベンタ谷に所在するエル・プエンテ遺跡,エル・アブラ遺跡の放棄年代を考古学調査によって示し,2次センター(群)が一様に併存したわけではなく,中心=コパンとの支配と従属の関係だけではなく,2次センター間での競合や消長関係を含む周縁地域の動態を明らかにし,古典期マヤ社会の領域国家の実体を面的,立体的に再構成することを目指すものである。

Outline of Annual Research Achievements

2023年8月、約3週間にわたってホンジュラス共和国、コパン県に所在するエル・プエンテ遺跡において、3次元測量を実施した。今回、採用したのはスマートフォンのに搭載されているLiDARを活用した点が重要である。スマートフォンを利用した場合、初期費用を低額に抑えられ、開発途上国での普及、運用へのハードルが低いというメリットが挙げられる。さらに、ホンジュラス共和国内では世界遺産コパン遺跡でさえも世界測地系に準拠した基準点がないため、今回の調査では、LiDARとGNSSを連携し、世界測地系にのった測量図を作成することを目的とした。
GNSSと連携するために今回は(株)オプティムのGeo Scanシステムを採用した。測量には約3週間を要したが、当初の予想以上に時間がかかっている。その原因については、以下の諸三点が考えられる。
第一に基地局の設定については、ほぼ解決済みであり、今回、セメント杭を複数設置したので、次回以降もこれらの測量点をもとに復原ができるようになっている。第二に機材の発熱による問題については、機材の発熱はもとより、外気の影響も少なからず受けたため、測量アプリケーションがフリーズする状況が頻発した。対策としては、1ファイル=測量範囲を狭くして、機材がフリーズしても再測量の負担を減らすこと、スマートフォン用の冷却ファンを採用することによって改善できる。第三に衛星の受信状況については、植生をはじめ上空の障害物がある場合、GPS衛星の電波を受信できない。つまり、GPS衛星を利用する以上避けられない問題が挙げられるが、今後、測量に要する時間の短縮化は十分に可能だと考えられる。
測量データについては、Agisoft社のMetashapeで解析処理をおこなった。当該遺跡では1990年代に作図された平面図しかなかったため、今回の測量データは重要な成果と言える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

新型コロナ感染症による渡航制限とその後の現地の医療資源の問題があり、研究計画最初の2年間、現地調査を実施することができなかったことが進捗の遅れとなっていることは否めない。しかしながら、2023年度に実施した測量調査は、ほぼ予想通りの成果を達成することができた。一方で、急激に進む円安は現地でのコスト増や旅費の負担として重くなっていることも事実である。海外調査に際しては、こうした為替相場の急激な変動は研究活動の制約に繋がりかねないことは憂慮すべき事態と考えている。

Strategy for Future Research Activity

2024年度は最終年度にあたるため、2023年度の成果を継続する形での測量調査と研究対象遺跡の最終放棄年代を明らかにするための出土資料の分析を2024年8月を軸に現地で実施することを予定している。また、2023年の成果については、早稲田大学大学院文学研究科研究紀要第70輯に投稿を予定しており、今夏の成果については、12月に開催される古代アメリカ学会での発表を計画している。それらの成果を総括した形での最終報告を2024年度中に作成する。

Report

(3 results)
  • 2023 Research-status Report
  • 2022 Research-status Report
  • 2021 Research-status Report
  • Research Products

    (1 results)

All 2023

All Presentation (1 results) (of which Invited: 1 results)

  • [Presentation] メソアメリカにおける文化資源とナショナリズム2023

    • Author(s)
      寺崎秀一郎
    • Organizer
      アンデス文明研究会
    • Related Report
      2022 Research-status Report
    • Invited

URL: 

Published: 2021-04-28   Modified: 2024-12-25  

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