Project/Area Number |
21K00982
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 03050:Archaeology-related
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Research Institution | Osaka City Cultural Properties Association |
Principal Investigator |
大庭 重信 一般財団法人大阪市文化財協会, 学芸部門, 課長 (60344355)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 水利 / 灌漑システム / 条里型水田 / 地形 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、古代の水田遺構の調査が進んでいる複数地域をとりあげてそれぞれの灌漑システムを復元し、時代的特徴や地域性の有無を検討する。そして、申請者がこれまで進めてきた弥生時代から古墳時代までの水田灌漑システムの変遷のなかで古代の特徴を位置づけ、日本列島における先史・古代の水田稲作の歴史的展開と背後にある農業経営の集団組織の特質を考察する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、この間進めてきた大阪市長原遺跡の古代の古地形復元および水田の灌漑システムの復元研究を公表する作業を行った。まず、2023年11月24日に韓国永川市で行われた国際学術セミナー『東アジア農業土木工事文化遺産靑堤と靑堤碑』で口頭発表し(招請)、2024年3月刊行の『大阪市文化財研究紀要』25号で論文を公表した(査読付き)。 これにより、近畿の8世紀代の水田が、弥生時代後期に出現し古墳時代中後期に拡大したⅢ類水田を基礎としつつ、規模の異なる幹線水路を組み合わせたより重層的な水利網を配置し、前時期よりもいっそう発達した灌漑システムを採用していることが判明し、近畿の古代の特徴を明示することができた。今後は列島内での比較研究を進め、古代の灌漑システムの特徴を類型化していく必要がある。 また、水利の最小単位がこの時期に採用された条里地割に基づいているために、古墳時代までとの水田経営単位の中身と労働編成が異なっていたことを予察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
例年以上に通常業務が繁忙な年であったため、課題研究のうち、近畿の古代の水田の灌漑システムと他地域のそれとの比較という研究作業に具体的に着手できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に着手できなかった、近畿の古代の水田の灌漑システムと他地域のそれとの比較という研究課題を進めるため、研究期間を1年間延長し、2024年度は、当初予定していた群馬県の資料収集・現地踏査・分析などの作業に取り組み、期間内に成果を公表する予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)