薬物事犯および財産犯における刑罰と処分および治療の兼ね合い
Project/Area Number |
21K01210
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 05050:Criminal law-related
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
松宮 孝明 立命館大学, 法務研究科, 教授 (80199851)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐竹 宏章 青山学院大学, 法学部, 助教 (30844146)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,470,000 (Direct Cost: ¥1,900,000、Indirect Cost: ¥570,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | 死刑 / 処分 / 治療 / 予防 / 規範 / 薬物 / 財産犯 / 二元主義 / 刑罰 / 認知行動療法 / 条件反射制御法 / クレプトマニア / 薬物事犯 |
Outline of Research at the Start |
本研究の概要は、とりわけ「刑罰」との「二元主義」に基づく「保安処分」発祥の地であるドイツ語圏の国々での「処分」の沿革研究とともに、欧米先進諸国での現状を調査し、認知行動療法や「条件反射制御法」(その詳細は、平井慎二著『条件反射制御法』(2015年・遠見書房)を参照されたい。)を含む内外の専門家へのインタビューを交えた効果測定をしようとするものである。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、刑事司法がコミットできる、薬物犯罪、窃盗罪や詐欺罪を対象とした病的ないし依存症的・条件反射的な財産犯罪行為者に対する「刑罰以外の」予防的な対処法を構想し、それと「刑罰」との兼ね合いを考えようとするものである。その方法は、とりわけ「刑罰」との「二元主義」に基づく「保安処分」発祥の地であるドイツ語圏の国々での「処分」の沿革研究とともに、欧米先進諸国での現状を調査し、認知行動療法や「条件反射制御法」を含む内外の専門家へのインタビューを交えた効果測定をしようとするものである。 2022年度は、新型コロナの影響で、国内外の調査出張は、22年3月に実施した台湾の調査を除き、十分には展開できなかった。台湾については、台湾刑法における「保安処分」や「治療矯正」制度の現状と課題、死刑制度の見通し、組織的経済犯罪や薬物事犯に対する刑事政策の展開を、現地で台湾を代表する研究者にインタビューしており、その成果は近日中に公表する予定である。他方、「刑罰」と「処分」の「二元主義」については、昨年に続いて文献中心の研究を進めている。とくに、予防刑論を唱えたフランツ・フォン・リストの学派の戦中戦後の展開を追っている。あわせて、医師法における医業独占の刑罰による担保の意味を明らかにした「『タトゥー事件』からみる『医行為』と刑罰による『医業』独占の意味」年報医事法学37号27頁(2022年9月)や死体遺棄の処罰の意味を明らかにした「『他者による葬祭可能性の減少』と死体遺棄」立命館法学404号142頁(2022年12月)など、刑罰の意味を各論的に検討したものが、22年度の成果である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
やや遅れていると考える最大の理由は、コロナ禍により22年度に予定していた海外の現地での研究が進まなかったことにある。それ以外では、ほぼ予定通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナの状況次第であるが、文献研究を可能な限り進め、同時に、23年度は、状況下許す限りで、国内外の調査研究を旺盛に進める予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)