水資源の統合管理に関する法理論研究―渇水と水害のリスクに対応可能な管理計画の理論
Project/Area Number |
21K01286
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 05070:New fields of law-related
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Research Institution | Soka University |
Principal Investigator |
宮崎 淳 創価大学, 法学部, 教授 (30267489)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,730,000 (Direct Cost: ¥2,100,000、Indirect Cost: ¥630,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 流域治水 / グリーンインフラ / 雨水貯留浸透対策 / 都市緑地法 / 水循環基本法 / 流域治水関連法 / 地下水マネジメント / 水循環基本計画 / 土地所有者等の責務 / 地下水法 / 水資源の統合管理 / 水資源の持続可能性 / 水循環 |
Outline of Research at the Start |
近時、気候変動を一因とする渇水や水害が頻発していることから、これらのリスクに対応した水資源管理を行う必要に迫られている。しかしながら、現在の水管理の法制度では地表水と地下水を区別して管理するため、水循環に適合したものとはなっていない。そこで、水資源の持続可能な利用と保全を図るため、水循環の観点から地表水と地下水を一体的に捉えて、水資源の統合的な管理を支える法理論について研究する。
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Outline of Annual Research Achievements |
水資源の統合管理について、水害対策の観点からアプローチした。流域治水は、宅地、農地、森林等を含む流域全体をその対象として、洪水時の土砂や水の流出抑制、氾濫流の制御、土地利用の規制等を包括的に行う治水対策である。ここでは、自然のもつ公益的機能が発揮されるように、適正な森林管理、田んぼダムの導入、霞堤・水害防備林の保全・整備等のようなグリーンインフラの活用が肝要となる。 グリーンインフラは、多義的な概念であるが、それには土地利用も包摂される点が重要である。公益的な機能を有する土地に関しては、気候、地形、水循環等の諸条件に合わせた土地の利用にインフラの適切な配置の考え方が含意されているからである。したがって、流域治水では、土地の利用をいかに適正化するかが主要な課題となる。 また都市緑地法の改正では、都市部の緑地を雨水貯留浸透地帯として保全し、水害の被害を軽減させるグリーンインフラとして活用する制度が設けられた。雨水貯留浸透対策については、水循環基本法14条が定める内容を具体的な施策として展開させたものと解される。基本法が理念法としての機能を果たし、個別法によってその理念が施策として具現化されたと捉えられる。 さらに流域治水の各制度については、それらの連携を有機的に図るため、水循環基本法16条に定める流域連携を積極的に推進することが求められる。このような法律の体系的把握は、水循環の関連領域における法制度間の連携に法理論上の基礎を提供する意義があることについて考察した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初予定していた現地調査およびそれに基づく研究が計画通りに進まなかったため、進捗に遅れが生じている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
調査研究が計画通りに進まなかったことから、研究計画を部分的に見直して、本研究の目的が達成されるように取り組む予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)
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[Book] 森林と法2021
Author(s)
共著(小賀野 晶一=奥田 進一編著)
Total Pages
168
Publisher
成文堂
ISBN
9784792334130
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