Project/Area Number |
21K01475
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07040:Economic policy-related
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Research Institution | Ritsumeikan Asia Pacific University |
Principal Investigator |
夏田 郁 立命館アジア太平洋大学, アジア太平洋学部, 教授 (60454972)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,250,000 (Direct Cost: ¥2,500,000、Indirect Cost: ¥750,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 自動車産業 / 電気自動車 / カーボンニュートラル / EU / アジア / グローバルバリューチェーン / グローバル・バリュー・チェーン / 環境規制 / 産業政策 / 欧州 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、「環境規制はイノベーションを誘発する」というポーターの仮説を踏まえ、第1に、世界で最も厳しい自動車環境規制を有する欧州連合(EU)における自動車環境政策決定のメカニズムと政策の妥当性を政治経済学の観点から分析する。第2に、環境規制に対して、欧州系・日系自動車メーカーがどのような企業戦略を用いているのかを明らかにし、Global Value Chainの視点から環境規制がサプライチェーンを含む自動車産業全体に与えるインパクトを分析し、電動化への新展開を検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、第1に、9月に経済産業省・自動車課と日本自動車部品工業を訪問し、日本の自動車産業の電動化の動向及びグリーン・サプライチェーンについてのヒアリング調査を行った。第2に、2-3月にかけてベルギー及びチェコにて、欧州における電動化についての調査を行った。欧州連合は急速な電動化シフトを推し進めているが、欧州の業界団体は政策通り自動車を電動化することは困難であり、厳しい状況に置かれていることが理解できた。第3に、6月にハンガリーSzechnyi Istvan大学で開催された国際会議のKeynote Speakerとして、「Sustainable Automotive Development」の講演を行った。第4に、中央ヨーロッパにおけるグローバル・バリューチェーンと地域経済への知識のスピルオーバー(ハンガリー自動車産業のケーススタディ)に関する論文を、Scopusに収録されている国際ジャーナルから出版した。第5に、ベトナム自動車産業、特にVinfast社のEV化についての論文を、書籍「The Political Economy of Global Manufacturing, Business and Finance」の中の1つの章としてPalgrave Macmillanから出版した。第6に、フランスのGERPISA (The International Network of Automobile)の自動車産業グローバル・バリューチェーン・プロジェクトに参加し、世界各国の研究者と共同プロジェクトを実施した。ハンガリー自動車産業におけるサプライチェーンネットワークおよびアジアにおける自動車産業の発展政策についての書籍の2つの章を執筆した(2024年度中にPalgraveMacmillanから出版予定である)。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナ感染症のパンデミックの影響で、初年度に現地調査を行うことができなかったため、全体的に研究が遅れていたが、現地調査も実施することができ、遅れを取り戻しているところである。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、欧州の電動化についての現地調査を積極的に進めていきたいと考えている。また、2024年6月にフランス・ボルドーで開催される、GERPISA (The International Network of Automobile)の年次総会に出席し、欧州の電動化政策が日本の自動車産業に与える影響について研究発表を行う予定である。なお、この研究発表内容を基に論文を執筆し、国際査読付きジャーナルに投稿することを目標とする。
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