Project/Area Number |
21K01585
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07060:Money and finance-related
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
山嵜 輝 法政大学, 経営学部, 教授 (60633592)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | オプション / 主観的期待リターン / 確率的割引率 / 静的複製 / 特性関数 / 主観確率分布 / リスク回避度 / 主観的リスク・プレミアム / 資産価格理論 / 主観的リターン分布 / プライシング・カーネル方程式 / 予想リスク・プレミアム |
Outline of Research at the Start |
金融市場で観測される資産価格には、様々な情報が織り込まれていると考えられている。2013年のノーベル経済学賞受賞者であるユージン・ファーマは、過去の値動きや経済指標、個別企業の業績などの利用可能な情報は十分かつ瞬時に資産価格に反映されるという効率的市場仮説を提唱している。さらに標準的な資産価格理論では、資産価格は投資家たちの主観確率やリスク選好に基づいて形成されるとしている。そこで本研究では、資産価格が織り込んでいる情報のうち、「投資家の主観確率に関する情報」に焦点を当て、これを推定する研究を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度は、オプションの主観的期待リターンに関する理論的な研究を行った。まず、静的複製(Static Replication)の技法を用いて、オプションの主観的期待リターンがオプションの静的ポートフォリオの価値として表現できることを証明した。そのうえで、確率的割引率(Stochastic Discount Factor、以下SDF)とプレーンバニラ・オプションの主観的期待リターンの関係性を明らかにした。より具体的には、SDFの原資産への射影を考えた場合、射影されたSDFの傾きがオプションの主観的期待リターンの増減を完全に特徴付けることを示した。さらには、コールの主観的期待リターンがマイナスとなる場合、およびプットの主観的期待リターンが無リスク金利を上回る場合のSDFの閾値を特定した。以上の研究成果を単著のワーキングペーパ"Theoretical relation between expected option returns and pricing kernel"にまとめ、インターネットの研究コミュニティ(Social Science Research Network)に公開した。 上記研究の拡張として、非線形ペイオフの主観的確率分布を復元する手法の研究に着手した。その主なアイデアは、非線形ペイオフの主観的な特性関数をオプションの静的複製ポートフォリオとして表現し、反転公式によって主観的確率分布を得ようとするものである。 なお、令和4年3月(令和3年度末)に国際学術論文誌Journal of Futures Marketsから受理された単著論文"Recovering Subjective Probability Distributions"は令和4年度に掲載された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和4年度に1本のワーキングペーパを完成させ、さらにそれを拡張する研究に着手できたため。
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Strategy for Future Research Activity |
まずは、令和4年度後半に着手した非線形ペイオフの主観的確率分布を復元する手法に関する理論面を完成させ、その主な応用先として、オプション・ペイオフや効用関数の主観的確率分布を求める公式を導出する。そのうえで、米国の株価指数であるS&P500インデックスを対象として実証分析を行う。また、株価指数オプションの主観的期待リターンの実証分析として、S&P500インデックスのオプション価格のヒストリカル・データを利用し、そこから推定された株価指数オプションの主観的期待リターンと経験的な平均リターンを比較検証し、考察する予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)