Adjustment Mechanism of Seasonal Movements in Intra-Asian Trade during the Eighteenth Century: The Case of the Dutch East India Company
Project/Area Number |
21K01610
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07070:Economic history-related
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
島田 竜登 東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 准教授 (80435106)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
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Keywords | 海域アジア / 季節変動 / 自然環境 / 港市 / オランダ東インド会社 / ネットワーク / 海域史 / グローバル・ヒストリー |
Outline of Research at the Start |
いわゆる近世期において、東アジアから西アジアにかけての海域アジアにおいて機能していた港市間の貿易ネットワークを分析する。とくに各港市やその後背地における「季節変動」に着目し、ネットワーク全体が各地の季節変動要因を織り込み、ひとつのシステムとしてネットワークがいかに機能していたかを実証的に検証し、自然環境上の制約を乗り越える工夫を凝らしながら、現代につながる広域経済システムが形成された過程を実証的に明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
いわゆる近世期、東アジアから西アジアにかけての海域アジアにおいて機能していた港市間の貿易ネットワークを分析することが本研究の主目的である。とくに各港市やその後背地における「季節変動」に着目し、ネットワーク全体が各地の季節変動要因を織り込み、ひとつのシステムとしてネットワークがいかに機能していたかを実証的に検証し、自然環境上の制約を乗り越える工夫を凝らしながら、現代につながる広域経済システムが形成された過程を実証的に明らかにすることを企図した。 そもそも海域アジアでは雨季と乾季が存在するなど季節的変動は現在も人々の生活に重要な影響を与えている。例えば、貿易商品として重要な農産物の生産についていえば、一般的に農繁期と農閑期が存在する。さらに、帆船貿易の時代においては船舶の移動には季節風が重要であった。これまでの貿易史研究は、こうした自然環境的側面を捨象して研究が進められてきたともいえる。人々は単に自然環境的制約をそのまま受け入れるだけでなく、克服の仕組みを作り上げた。本研究では自然環境的制約を克服するためにオランダ東インド会社等が行った工夫を明らかにする。かくして、季節的変動を乗り越え、アジア経済全体が国際分業に基づき密接度を高め、世界的には工業化が進展し、アジア的には本格的な植民地化の始まる19世紀に向けて、1つの動態として変容して行くプロセスを検証することが可能になろう。 2022年度は本研究の第2年目にあたり、オランダ東インド会社の貿易に関して後背地と港市の経済関係について、とくに季節変動を視野に入れて検討を行った。また、「人と自然の関係史研究会」および「環インド洋世界史研究会」を立ち上げ、本研究に関して多数のコメントを得たり、あるいは示唆を得る機会を設けることとした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
新型コロナウイルス蔓延の影響で海外出張による史料の収集が万全にできているわけではないが、インターネット公開史料などを優先的に利用することなどの工夫により、ほぼ当初の予定通りに進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度には海外渡航がより容易に可能になることが予想され、海外での史料調査・収集、国際会議等での報告をさらに一層実施ことを計画している。
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Report
(2 results)
Research Products
(11 results)