Project/Area Number |
21K01670
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07080:Business administration-related
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
鈴木 賢一 東北大学, 経済学研究科, 教授 (30262306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯田 哲夫 駒澤大学, 経営学部, 教授 (20262305)
横田 明紀 立命館大学, 経営学部, 教授 (30442015)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | プロジェクト・マネジメント / リスク管理 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、リスク駆動型アプローチによって、既存のプロジェクト計画手法をより実務に即した型で再構成することを試みる。最終的な成果物として想定しているのは、1) リスク要因ーアクティビティの関係を記述する確率モデル、および 2) 確率モデルにもとづくリスク駆動型プロジェクト計画モデルとその解法である.これらを実現するにあたって、(a) プロジェクトの実データを収集し、統計的な分析を行う。(b) 得られた分析結果に基づくプロジェクトのリスクを表現する確率モデルを構築し、(c) それと整合的なプロジェクト計画モデルの作成と解法の開発を行う。(d) さらに、モデルを実務的観点からの検証を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、リスク駆動型アプローチによって既存のプロジェクト計画手法をより実務に即した型で再構成することである。この主目的は、1) リスク要因の構造的な把握および2) プロジェクト計画モデルを構築の2つの目標を設定している。この目標の実現にあたっては、(a) プロジェクトの実データの収集と統計的な分析、(b) 得られた分析結果に基づくプロジェクトのリスクを表現する確率モデルの構築、(c) それと整合的なプロジェクト計画モデルの作成と解法の開発、および(d) モデルを実務的観点からの検証を順次行っていく。本年度は、2つの企業から提供を受けたプロジェクトデータを対象に、昨年度の成果に基づき、(a) プロジェクトの実データの収集と統計的な分析、(b) 得られた分析結果に基づくプロジェクトのリスクを表現する確率モデルの構築を中心に行った。ここでリスク評価のために採用したのは、潜在クラスモデルとベイジアンネットワークモデルの2つのアプローチである。前者は、プロジェクトのリスク特性が一様ではなくプロジェクトの特性に応じた管理が必要であるという想定に立ち、プロジェクトの潜在的なクラスを推定して支配的なファクターを抽出しようとするものである。後者の手法もリスクの特性がプロジェクトの属性によって異なるという点では前者と共通するが、ネットワークの構造でファクター間の相互作用も含めて分析を行うことが可能である。本年度は、ベイジアンネットワークのパラメータの推定に機械学習の手法を取り入れ、推定精度の向上を図った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
共通のデータを研究分担者の間で役割を分けて分析を行い、定期的にオンラインおよび直接の打ち合わせを実施した。リスク評価モデルについて目標としてきた水準に達したことから、それをプロジェクト計画に組み込む方法について検討を始めている。全体として、研究は概ね順調に推移していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究計画としては、まず現在までに得られたプロジェクトのリスク要因の構造を表現する、潜在クラスモデルおよびベイジアンネットワークモデルの性能を向上させることである。さらに、それらのリスク評価モデルを既存のプロジェクト計画モデルに取り入れ、リスク駆動形のプロジェクト計画モデルに作り変えることが主要な目標となる。最終的には、実務家からのフィードバックを受けて同モデルの課題を洗い出し、実務における有効性の検証を行う。
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