企業家志向が事業成果を生むメカニズムに関する実証研究:調整/媒介変数に注目して
Project/Area Number |
21K01738
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07090:Commerce-related
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
猪口 純路 小樽商科大学, 商学研究科, 教授 (40405486)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 雲鎬 日本大学, 商学部, 教授 (10410383)
秋山 秀一 兵庫県立大学, 経営研究科, 教授 (30388889)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,380,000 (Direct Cost: ¥2,600,000、Indirect Cost: ¥780,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 企業家志向 / 市場志向 / 小売企業 / BtoB / 信頼 / コミットメント / 関係的学習 / 先行型市場志向 / 反応型市場志向 / リレーションシップ / B to B / 過程追跡法 / ネットワーク / 調整効果 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、国内のサービス企業を対象に、企業家志向が事業成果をもたらすメカニズムを実証的に明らかにすることを目的としている。なお、このメカニズム解明においては、企業による市場理解の努力とみなせる市場志向と、機会や資源を他企業との連携を通じて活用できるネットワーク・ケイパビリティが持つ調整効果に着目する。 初年度から2年目は既存研究の文献レビューと事例データの収集・分析を通じて、企業家志向が事業成果をもたらすメカニズムについての分析モデル構築を試みる。 2年目終盤にはそのモデル実証のためのアンケート調査とその統計的分析を行う。 最終年度は分析結果に基づく論文を作成し、国内外で報告・投稿を行なう。
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Outline of Annual Research Achievements |
企業家志向が事業成果を生むメカニズムにおける調整変数として想定している諸変数について、過去におこなったアンケートデータの統計的分析をおこないながらモデル構築を進めた。また、そのプロセスで、国内小売企業における市場志向タイプとサプライヤーとの関係的学習に関する発見事項があったため、それを論文化して海外査読誌への投稿をおこなった。 より具体的には、既存研究(Lai, Pai, Yang & Lin, 2009)では市場志向と関係的学習の関係が明らかにされており、またその調整変数として信頼とコミットメントがどのように機能するのかが明らかにされていたが、市場志向タイプ(先行型市場志向と反応型市場志向)の違いについては、特段の想定がされていなかった。そこで、市場志向タイプと関係的学習の関係、それらへの信頼とコミットメントの調整効果を組込んだモデルを開発した。査読結果は芳しくは無かったが、さらに改善したものを他の査読誌に投稿する予定である。 本研究で想定している調整変数である市場志向とネットワーク・ケイパビリティについて、それぞれに関連の深い諸概念(反応型市場志向、先行型市場志向、関係的学習、信頼、コミットメント)に対する理解が深まった点で、研究は前進していると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナ禍において対面でのインタビュー調査が困難であったこと、対面でのミーティングも思うようにできなかったことなどから、必ずしも当初予定通りに研究が進んでいる訳ではない。 しかし、本研究を遂行するプロセスの中で既に複数の学会報告をおこなっていること、投稿中ではあるものの論文化が進められていることから、研究全体としては概ね順調に進展していると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ禍もおさまりを見せていることから、今後は具体的な事例とつき合わせながら分析モデルの精緻化を進めた上で、アンケート調査とその分析、結果の論文化を進める予定である。とりわけ、これまで実証分析を進められていない、本研究の主題である企業家志向についてのデータ収集と分析を進める予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(6 results)