防災マーケティングによる避難行動促進の体系化と有用性
Project/Area Number |
21K01742
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 07090:Commerce-related
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
江戸 克栄 県立広島大学, 経営管理研究科, 教授 (80318592)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
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Keywords | 防災マーケティング / 消費者行動 / 刺激反応パラダイム / 情報処理パラダイム / 断水 / 消費者行動研究 / 避難行動 / 避難行動促進 |
Outline of Research at the Start |
近年、日本では甚大な災害が多発している。人が「避難する」かどうかは、マーケティング研究で商品やサービスを「買う」かどうかの意識決定メカニズムと同様と考えられる。 防災・減災分野で、人が「避難する」という意思決定をしてもらうためには、危機的状況をより迅速にかつ正確に理解してもらうことが重要である。現在の避難行動研究にはマーケティングは導入されておらず、消費者情報処理パラダイムやセグメンテーション研究におけるライフスタイルが十分活用されていない。本研究では、防災・減災においてマーケティングを導入することを試み、それを「防災マーケティング」と命名し、その体系化と有効性の実証的研究を行っていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
社会学や工学では、防災・減災分野のための研究が進められてきたが、マーケティングの分野で、人が「避難する」ことを意思決定としてとらえて研究しているものは少ない。現在の避難行動研究にはマーケティングは導入されておらず、消費者情報処理パラダイムやセグメンテーション研究におけるライフスタイルが十分活用されていない。本研究では、防災・減災においてマーケティングを導入することを試み、それを「防災マーケティング」と命名し、その体系化と有効性の実証的研究を行っていくことが目的である。 令和4年度は、防災・減災分野のセグメンテーション研究(基礎研究フェーズ(2))を行う予定だったが、防災・減災分野において、生活水や飲料水という特定ライフスタイルにおいて防災マーケティング研究が有効であるこということから、この領域における防災マーケティング研究を行った。災害時における生活用水と飲料水を確保することに関する生活者の知識や意識について研究を行うために、定量的調査を行った(令和4年災害や非難に関する意識調査の中で設問を設定)。その調査結果を分析、公表した(広島県環境保全協会招待講演、水道新聞での原稿執筆)。消費者行動と防災マーケティングが広報やコミュニケーションに対して有用であることから、令和4年に断水が一定期間継続した静岡市にヒアリング調査を行い、マーケティング課題を抽出した。次年度は本研究を継続する一方で、令和5年度の目標である東南アジアにおける防災マーケティングの可能性について研究をしていく。令和4年度にはマラヤ大学の災害やリスクに関する記念講演を主催しており、ベトナムやタイでも共同で研究活動をしていく調整を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
順調に東南アジア諸国での防災マーケティングの研究を行っている。ただ、情報処理パラダイムを用いた概念化や成果が不十分であり、進捗が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
研究は概ね順調に推移しているが、情報処理パラダイムを用いた場合の新しい避難行動の体系化が明らかになっていない。広報活動の有効性だけではなく、そのほかのマーケティング要素も取り入れながら概念化をしていく予定である。
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)