Visualizing Emotions: A Comparative Study of the Development and Social Implementation of Emotion Recognition AI in Japan and the UK
Project/Area Number |
21K01873
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
勝野 宏史 同志社大学, 社会学部, 教授 (20580749)
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Project Period (FY) |
2022-01-04 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | AI / ロボット / 感情 / 情動 / 親密性 / 感情認識技術 / ソーシャルロボット / 人工知能 |
Outline of Research at the Start |
本研究は感情という人間の内面の可視化を行う「感情認識AI」の社会実装に注目し、データに支えられた社会基盤への移行が進む中、人々の生活や行動の感情領域にいかに機械的プロセスが介在しつつあるかを日本と英国とのケースの比較分析を通して明らかにする。特に、当該技術の設計に関わるエンジニアやデータサイエンティストが技術と社会と感情との新たな繋がりを構築する主体になりつつある事に注目し、人間の感情が社会・文化・経済・技術的背景との連関の中で工学的にモデル化され、機械とのインタラクションを通してユーザーにフィードバックされる過程の綿密な記述と分析を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、感情の可視化とデータ化を行う「感情認識AI」の社会実装に注目し、データに支えられた社会基盤への移行が進む中、人々の生活や行動の感情領域にいかに機械的プロセスが介在しつつあるかを日本と英国とのケースの比較分析を通して明らかにするところにある。本年度は、協力者となっている家庭でのソーシャルロボットとの生活に焦点を当て、このロボットが家族の日常生活にどのように組み込まれてきたかについて検証を行った。これまで、人間とロボットの関係性について注目した研究においては、その二者を一対一の関係で捉えることが多かった。しかし、日常生活空間での人々とロボットとの関係は、心理実験のような閉鎖空間でのロボットとの直接的な対峙を通してではなく、家庭という開かれた環境で形成されている。この調査で注目したのは、家庭へのロボットの導入が、家族のメンバーのみならず、他の機械さらにはペットなどの生き物も含めた日常空間を構成する関係性全体の再構成を促し、そのプロセスの中で人間の認識や行動様式も変化していくということである。生活空間内でのロボット化の進行、特に人間の感情領域へのロボットの介入に対して批判的な議論の多くは、遊び相手や癒しのパートナーが家族やペットからロボットに「置き換わる」ことを想定しているが、本調査を通して見えてきたことは、ロボットが家族やペットさらには玩具などからなる家庭内の人や動物そしてモノとの既存のネットワークに「加わる」ことで、これまでの関係性のアップデートとともに新たな意味や感情の創発を促しているということである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究開始当初はあまり想定していなかったユーザーサイドでの調査を進めることが出来たことは、家庭内のロボット化がどのように進行しているか、そしてそれが日常生活、特にその感情領域にどのような影響を与えているかを理解するための重要な一歩となった。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度も、引き続きフィールドワークを中心に調査を進め、これまでに得た知見をさらに発展させるとともに、全体のまとめにとりかかる。
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Report
(2 results)
Research Products
(4 results)