Project/Area Number |
21K01879
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
賽漢卓娜 長崎大学, 多文化社会学部, 教授 (20601313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田 ゲン お茶の水女子大学, 学生・キャリア支援センター, アソシエイトフェロー (10849061)
大野 恵理 獨協大学, 外国語学部, 専任講師 (40820022)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 移民女性 / ライフコース / 高学歴 / 中国人 / ケアワーク / ワーク / 非標準世帯 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、高学歴移民女性のワークとケアワークに関連する問題を、来日の歴史の長い中国人を調査対象とし、世代間の差異および地域間の差異に着目して、ジェンダー論の視点からライフコースについて質的調査を通じて、高度人材に特化したグローバルな労働移動研究の再構築を目指す。 具体的には、中国人高学歴移民女性が、母国とは社会的にも文化的にも異なる日本で、社会的な自立と稼得役割の遂行というワークと、出産・育児・老親の介護(母国を含む)等のケアワークへの参画とを調整するプロセスに焦点を当てる。そこで見えてくるのは、移民の多様化・脱規範化したライフコースの実態である。
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Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類感染症に移行したことに伴い、聞き取り調査がようやく進むようになった。また、研究実績のまとめに向けて、『高学歴中国人移民女性のワークとケアワーク』を書籍化することに合意し、それに向けて議論を重ねてきた。 「中国人高学歴移民女性」の経験とは何かを検討するため、日本の大都市圏及び地方都市において、研究メンバーは各自に高学歴移民女性へのライフコースの調査を実施した。同時に、研究代表者、研究分担者、海外研究者(元分担者)、ゲスト執筆者が研究会に参加し、オンライン研究会を通じて議論を深めた。2023年7月の研究会で書籍化について合意し、それに向けて議論を重ね、2024年3月の研究会では、ゲスト執筆者を含め、図書の企画および各自の執筆内容について確認した。 本図書企画は、ジェンダー研究と移民研究の視点から設計しており、人生の出来事の中で、とくに社会的な自立と稼得役割の遂行という「ワーク」と、出産 ・育児・老親の介護等の「ケアワーク」にかかわる経験を通して、母国と日本のジェンダー観念や社会的制限を受けながらの調整やストラテジーなどに重点をおいている。今後、調査を深化し、学会で共同発表をし、文章化する運びである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コロナの影響でフィールドワークが制限がされていた時期があり、フィールドワークから複数研究者からなる協力体制の元での出版による成果公表にシフトしている。来年度末の出版を目指して、メンバー一同は励んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
本科研は、いよいよ最終年度である2024年度を迎える。研究成果をもとに、市販普及を目的として原稿を執筆し書籍形式にとりまとめ、出版社より刊行する了解を得た。そのため、研究代表者、研究分担者、海外研究者、ゲスト執筆者は原稿を完成することを目標としている。2024年度には、研究会および研究のすり合わせを経て、学会シンポジウムで共同発表も企画している。
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