Project/Area Number |
21K01880
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08010:Sociology-related
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
渡久山 清美 琉球大学, 人文社会学部, 講師 (70533991)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡久山 幸功 琉球大学, 国際地域創造学部, 客員研究員 (20412869)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,860,000 (Direct Cost: ¥2,200,000、Indirect Cost: ¥660,000)
Fiscal Year 2025: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | Okinawa / US military in Okinawa / US online media / framing effects / Journalism of Care / Framing effects |
Outline of Research at the Start |
本研究では、2009年から2024年までの16年間の米国メディアのインターネット上の記事、ニュース映像やドキュメンタリー動画において、沖縄の政治、経済、歴史、文化、環境問題、米軍基地問題がどのように表象されているかを分析する。 メディア学や政治コミュニケーションの観点からの「フレーミング理論」、「近代プロパガンダ理論」、「ケアのジャーナリズム論」や「ポストコロニアル理論」を援用し、沖縄の現実と乖離する状況がメディアによって提示されていれば、修正の必要性を提言する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023(令和5)年度は、沖縄の新聞とTVメディアがWeb上で英字で発信したドキュメンタリー映像、記事の分析を進め、論考を執筆した。現在、投稿準備中。在沖米軍基地から漏出している有機フッ素化合物(PFAS)による水質・土壌汚染に関する二人のジャーナリストの報道に着目し、そのフレーミング効果について分析した。研究代表者と共同研究者の研究の範囲では、2000年代における米国の主要新聞では、在日米軍基地から派生する環境汚染や辺野古新基地建設における環境破壊についての言及は皆無に近く、あったとしても一段落程度が数例確認されているのみで、それは事件・事故が起こった際の沖縄の住民の抗議活動の歴史的・政治的背景を説明する際になされる付随的な説明であった。他方、英国・ウェールズ出身のジョン・ミッチェル氏による沖縄メディア(Web)からのPFAS報道は環境問題に焦点をあて、国内外のジャーナリストの取材や報道にも影響を与えていると考えられる。ミッチェル氏は、琉球朝日放送の島袋夏子氏とともに2011年から沖縄の枯葉剤、2016年からPFASの水質汚染について調査を始め報道してきた。沖縄から発信されたPFAS報道が直接、海外のジャーナリストに届き、米軍基地から漏出したPFAS汚染について米国メディアのオンライン版で伝えられた例も見られた。ミッチェル氏と島袋氏の調査報道は、これまでの情報の流れと記事のフレーミングに変化を与えたと考えられる点で研究に値する。日本国内では、問題の周知が図られ、市民が抗議し、それまで設置されていなかったPFOS・PFOAの河川や地下水などの暫定目標値が決められるに至った。調査報道の貢献は大きい。 他には昨年度収集した新聞・雑誌記事、通信社の記事、米国PBS, CNN, NBC, ABCなどの沖縄関連報道のスクリプトのデータベース化を進め分析、論考を執筆中。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2023年度は、同じコースに所属する教員の早期退職に伴い、次年度から一人でコースを運営することになったため、コース・カリキュラムの編成会議や作業が重なり、十分な調査・分析の時間が取れなかった。また、新型コロナやインフルエンザにり患し、その後の体調不良で論文執筆に影響があった。遠距離介護を含む家族3人の介護も分担しているため、思うように調査が進まなかったことも一因である。
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Strategy for Future Research Activity |
2024(令和6)年度は、2021年度から2023年度の調査・分析結果を沖縄県内外の研究機関、大学の紀要などで発表する。予算の範囲内で可能であれば、米国カリフォルニア州のUC Berkeley, UC DavisやWashington, D.C.のGeorge Washington Universityのいずれかで資料を収集し、2023年度までの分析結果とともに論考を執筆する。円安で海外出張が難しければ、国内でできる限り資料収集を行う。 2025年度(令和7年度)は、研究代表者と分担者でテキスト・映像分析とともにファクトチェックを行う。5年間の研究成果として、Webメディアによる沖縄(人)表象の基本的なフレーミングやその変遷を明らかにし、論考を通して正確な情報発信のための提言を行う。
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