A Study on Personal Recovery of Human Service Professionals Who Are Involved in Communication Disorders
Project/Area Number |
21K01988
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Kansai University of Welfare Sciences |
Principal Investigator |
工藤 芳幸 関西福祉科学大学, 保健医療学部, 講師 (90747049)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 対人援助職 / パーソナルリカバリー / 当事者 / コミュニケーション障害 / 当事者性 |
Outline of Research at the Start |
本研究では音声言語や社会的コミュニケーションに関する障害の当事者性を有する対人援助職、特にコミュニケーション障害の援助に携わる言語聴覚士(ST)のライフストーリーに焦点を当て、当事者性と専門性の交差領域にいる人々が体験している社会的障壁の構造を解明するとともに、パーソナル・リカバリーのプロセスついて検討する。研究は当事者へのインタビューを軸として逐語録を介した対話によるメタ分析を行う。本研究により多様性を包摂した専門性の在り方、当事者と援助者の対話的協働を基盤とした合理的配慮論の構築を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究では社会構成主義的な立場から、音声言語や社会的コミュニケーションに関する障害を持つ対人援助職、特に言語聴覚士(ST)の困難やリカバリーの経験が臨床実践に与える影響について検討を重ねてきた。これまでの研究で、ADHD特性があるSTのライフヒストリーの語りにおいては周囲の人間 「当たり前の」コミュニケーションにおける規範そのものが1つの障壁だったこと、そのために常に抑圧的にならざるを得なかったことが示唆された。また。吃音があるSTの語りから、SCATによる分析過程で見えてきたことは「配慮の前提としてのカミングアウト」である。非当事者は発話でコミュニケーションをする上での特権性を持っており自身の発話について「説明」する必要はないが、吃音者には特に配慮においてその説明が求められるのである。また<ずれているのはマイノリティである自分>かも知れない、という<自分に対する確信の持てなさ>を抱えていることが見えてきた。これまでの研究過程で、特権集団の中にあっての<障害>の当事者はスティグマの隠蔽(Goffman, 1963)という戦略を取っている可能性があり、それが更なる<障害>となっている可能性が示唆された。さらに機能性構音障害の経験があるSTの語りからは、学齢期になって悩みに変容していく過程や、周囲との関係の中で構音障害についての肯定的または否定的な見方に接しながらSTとしてキャリア形成をする過程が語られた。これまでの研究で共通して見えてきたことは、専門家の集団の中で自らの〈障害〉体験についての〈沈黙〉である。〈障害〉の経験とともに成長・発達した経験は、機能障害の治療モデルでは捉えきれないリカバリーの道筋を想像する手がかりを与えてくれる。専門性の中に当事者としての経験が取り入れられることの意義について、引き続き考察していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初の予定では2022年度に実施を見込んでいたインタビューを先行し、2021年度に2名当事者である言語聴覚士(ADHDがある方と吃音がある方、1名ずつ)にインタ ビューを実施した。しかし、その後COVID-19の感染状況が収束せず、対面でのインタビューを組みにくい状況にあった。一部はオンラインインタビューに変更して実施した。2022年度は3人目の協力者にもインタビューを実施することができたが、その選定に時間を要したことは遅れの原因である。現在までインタビューを実施した3名のデータは、オープンコーディングやSCAT(Steps for Coding and Theorization;大谷, 2008)等の手法で分析を進行してきたが予想よりも分析に時間を要してしまい、現在7割程度完了したところである。
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Strategy for Future Research Activity |
インタビューデータの残りの分析を完了させる。2024年度は3人目のインタビューデータについて学会発表を予定しており、その後、これまでの分析に基づいて論文化を進める予定である。
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Report
(3 results)
Research Products
(3 results)