Project/Area Number |
21K02025
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Osaka Metropolitan University (2022-2023) Osaka City University (2021) |
Principal Investigator |
平山 亮 大阪公立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (10728075)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 性的マイノリティ / 高齢者ケア / ケアマネジャー |
Outline of Research at the Start |
本研究では、ケアマネジャーが日常業務の際に、利用者のなかに性的マイノリティが含まれている可能性に意識的になるための要因(特に、どのような種類の情報を、どのように得ると意識的になれるのか)を検討することを目的とする。本研究ではまず、文献調査を通して、可能性のある要因を探り、次に、その要因が実際に関連しうるかを、ケアマネジャーを対象とした質問紙調査で検証する。その調査結果にもとづいて、性的マイノリティが含まれている可能性に意識的になるために、ケアマネジャー個人と職場組織それぞれができる取り組みを具体的に提案する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、高齢者ケアに関する専門職、特にケアマネジャーが、性のあり方において利用者が多様であることを認識し、そのような構えをもって高齢者へのケア提供を考えられる態勢を整えるための方法を検討するものである。本年度は、これまでに収集されたデータを解析し、新たな調査において何を焦点とし、どのような質問項目を用意すべきかを明確にするとともに、解析によって得られた結果を学会報告するための準備を行った。得られた結果においては、介護サービスの利用者のなかに性的マイノリティは「いない」とする回答が多数を占めており、性的マイノリティが要介護高齢者に含まれる可能性はほとんど想定されていないことが示唆されていた。他方で、職場の体制や情報へのアクセス状況による違いも見られ、利用者のあいだの性の多様性への構えは環境によって変わりうる可能性もうかがえた。高齢者のあいだで(も)性のあり方が多様であることがまずは認識されることの重要性、および、そのような認識と関連しうる要因について、データにもとづく示唆が得られたことから、性のあり方にかかわらず高齢者が介護サービスを受けられるための具体的な課題を把握することができたと考えられる。また、これらの結果を報告し、フィードバックを得ることを目的とし、高齢者介護に関する政策と実践に焦点を当てた国際学会で発表することを計画しており、量的なデータから得られた結果を中心に整理し、翌年度の報告に向けた準備を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
これまでに得られたデータの解析は順調で、学会報告できるまでに整理を進められたものの、結果をもとにした新たな調査に着手するところまでには至らなかった。これはおもに年度後半における研究代表者の体調不良の期間が長引いたためである。
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Strategy for Future Research Activity |
ケアマネジャーを対象とした新たな調査を実施する。調査の準備は遅れてしまったものの、これまでに収集されたデータの解析、および文献調査から、介護サービスを必要とする高齢者における性の多様性への態度と関連する環境要因について具体的な仮説を立てることができたので、その検証を行える調査を設計する。
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