Project/Area Number |
21K02027
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Sapporo Gakuin University |
Principal Investigator |
横山 登志子 札幌学院大学, 人文学部, 教授 (00295916)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2025: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
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Keywords | フェミニスト・ソーシャルワーク / 女性支援 / 母親規範 / 母性主義 / ソーシャルワーク / 女性抑圧 / フェミニズム / ケア / ソーシャルワーク理論 / フェミニストソーシャルワーク |
Outline of Research at the Start |
本研究は、固定的な家族規範・性別役割規範が女性の抑圧を促進してきたという現状分析をふまえ、フェミニズムやジェンダーの視点からソーシャルワークの実践アプローチを理論構築することがねらいである。具体的には、家族や女性を支援するにあたり性別による社会的な役割規範や、「家族」への加重なケア負担を前提としない支援のあり方を示すことになる。そのためには、これまでのソーシャルワークにおける「家族」を、フェミニズム理論やジェンダー論を手がかりに再定義し、実践アプローチとしてのフェミニストソーシャルワークのスキルについて実践的・体系的に明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
①2023年度は、フェミニストソーシャルワーク研究会の例会を2回開催した。女性福祉、社会福祉学、家族社会学、社会保障論等の立場から積極的に研究成果の発信をおこなっている研究メンバーを招へいし、それぞれの研究成果の発表と討議を行って、研究交流を行った。特に、議論のなかからフェミニストソーシャルワークに必要なジェンダーやセクシュアリティの理解の重要性、フェミニズム理論の変遷とその論点の理解、本質主義的な母性主義の問題と課題についてが主要な議論となった。 ②フェミニストソーシャルワークにおける重要論点の「母親規範」については、日本社会福祉学会春季大会の学会シンポジウムや、日本ソーシャルワーク学会の研究セミナーの企画趣旨説明、日本保育ソーシャルワーク学会のラウンドテーブルセッションでのコメンテーターとして発言・提言の機会を得て、ソーシャルワークにおけるジェンダーセンシティブの必要性を提言した。特に、本質主義的母性主義に対して抵抗の母性主義ともいえる「戦略的母性主義」(元橋2021)に着目して両者を理論的に対比検討し、シングルマザー支援における提言を行った。 ③イギリスのRoutledge社から2024年6月に発行が予定されている『The Routledge International Handbook of Feminisms in Social Work』において日本のシングルマザー支援における戦略的母性主義について論じた原稿(査読あり)の校正作業を行った。 ④国内のフェミニストソーシャルワーク理論や女性福祉の研究者(1名)に対し、研究動向や研究スタンスについてのヒアリング調査を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定ではフィールドワークと理論検討が今年度の計画だったが、研究開始年度からコロナ禍の影響を受けており、フィールドワークが限定的だったため、研究会の開催に切り替え、主に研究会とヒアリングを軸とする理論検討に軸足を進めてきている。 2022年度も2回の研究会開催、2023年度も2回の研究会開催および関係する学会等での研究報告、専門図書への掲載論文の執筆作業等、おおむね順調に進めてきた。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、研究会開催を2回予定している。ひととおり研究会メンバーからの研究報告を一巡させ、研究会の主目的であるフェミニストソーシャルワークの理論的基盤として何が必要になってくるのか(キーとなる概念など)についての検討を予定している。これらをもとに、日本のフェミニストソーシャルワークにおける理論構築のための枠組みを明確化する予定である。 また、フェミニストソーシャルワークの実践経験のある専門家へのヒアリングを行い、実践と理論を往還しながら検討を進める予定である。
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