Project/Area Number |
21K02061
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08020:Social welfare-related
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
城下 賢一 大阪医科薬科大学, 薬学部, 准教授 (70402948)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,290,000 (Direct Cost: ¥3,300,000、Indirect Cost: ¥990,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 医療・薬事制度 / 内務・厚生行政 / 高田浩運 / 医療制度史 / 薬事制度史 / 医療提供体制 / 薬局適正配置 / 商工組合 / 医療政策 / 政官業関係 / アイアントライアングル / 圧力団体 / 厚生官僚 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、社会保障制度の政策過程に着目し、1950年代から1960年代を対象に戦後日本の医療制度史について政治家、行政当局、関係団体の関係を軸にその政策過程を明らかにする。 医療制度の立案や決定に携わった当事者が直接記録した歴史資料(一次史料)は、近年、利用状況が大きく改善し、政治家や行政当局者についての新出の史料も多く公開され、研究における活用が期待される段階である。こうした一次史料を活用することによって、当該期の医療制度史について新しい史実を発掘して既存の医療制度史の刷新をめざし、特に政治家や行政当局者の役割を再評価し、1980年代以降の医療制度改革との連続と断続について明らかにする。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、史料の収集とその分析を中心に研究を進めた。第一に、基幹史料となる高田浩運日記について、研究補助者の協力を得て、複写済みながら翻刻が済んでいない時期の翻刻を行い、テキストデータとして整備するとともに、文中に登場する人物や言及されている事柄についての比定を進め、特に人物についてはそのデータセットを作成した。第二に、翻刻済み原稿の一部については、出版原稿作成のため語句の正確な確定を進めるとともに、注記や索引を含めた出版原稿の作成を進めた。次年度の早い時期には出版原稿を完成させる予定である。第三に、高田日記について、まだ複写が完了していない箇所があったので、所蔵する国立国会図書館憲政資料室や玉名市立歴史博物館こころピアを訪問し、史料の撮影または施設規定に従った複写依頼を行い、複写物を取得した。第四に、玉名市立歴史博物館訪問のため玉名市を訪れた際には、ご遺族に案内いただき高田個人にゆかりのある箇所を訪問するとともに、生前の高田と深い関係のある関係者のインタビューを行う機会を得た。第五に、高田日記以外の史料として、同日記の記述を補うため関係する史料を目録・データベース等で検索したところ、厚生労働省にて現用文書として関係史料が保管されていることを発見したため、情報公開制度を利用して史料閲覧・複写を行った。第六に、以上のように集めた史料の分析を順次進めるとともに、研究成果としてまとめるため原稿執筆を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
関係する史料が想定以上に発見されたため、それ自体喜ばしいことであるもののその収集と分析により多くの時間をかける必要があった。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる次年度にはこれらの成果をまとめて、順次、論文・書籍の出版、学会・研究会での報告を行うようにする。
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