Project/Area Number |
21K02069
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
|
Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
川端 博子 埼玉大学, 教育学部, 教授 (70167013)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
薩本 弥生 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (10247108)
伊藤 大河 共栄大学, 国際経営学部, 准教授 (40735073)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
|
Keywords | デジタル教材 / 製作実習 / きもの文化 / e-learning教材 / 家庭科 / 布を用いた製作 / オンラインワークショップ / 製作学習 / 衣生活文化 / ICT教材 / 文化交流 |
Outline of Research at the Start |
本研究では、ICTを活用し、「布を用いた製作学習」と「衣生活文化」に焦点を当てた教材の提案と授業実践により、学習目標を達成できる授業を支援することを目的とする。 布を用いた製作は、「衣生活領域を系統立て総合する」を視野におき、「思考力・判断力・表現力」を育むICT教材を提案し、学習効果を検証して児童生徒にとってよい体験となる学習支援を行う。また、衣生活文化の継承と発信に寄与するために、きもの文化に関する教材不足を補うとともに体験的学習を国内・国外で実践する。海外では訪問型とともにオンライン型のワークショップに取り組み、継続性をもたせた活動を目指す。
|
Outline of Annual Research Achievements |
製作実習に関しては、大学生346名を対象とした製作実習に関するウェブ調査より、高等学校家庭基礎で、「布を用いた製作」が6割以上で取り上げられている実態を明らかにした。この点をふまえ、家庭基礎向けに作成した製作実習プログラムおよびデジタル教材を提案し、A高校で授業実践を行い、効果測定を行った。この他、小学校・中学校で活用できるデジタル教材を作成し、HPに公開した(*1)。また、全国の中学校家庭科教師1000名を対象に、製作実習に関する質問紙を郵送し、342名から回答を得た。製作時間、製作物や教材・教具の状況から製作実習の動向、製作実習に関する教師の考えをまとめ、令和5年度に学会報告する。 きもの文化の継承と発信については、浴衣の着装実習の着装後に実施するお辞儀ワークを考案し、HPに公開した(*2)。ICTを活用し、着物が無くても実践できる「祝い着の模様ワーク」教材とその後に伝統文化の継承について考えるワークを開発した(*3)。B中学校で着装実習(お辞儀ワーク含)と模様ワークの授業を実践し、実習前と後、模様ワーク後の3回、アンケートを実施した。また、実物の着物を用いて模様ワークを行うC中学校でも事前と事後にアンケートを実施した。アンケートの解析とワークシートの内容から本授業の効果を明らかにした。 その他、大学生向けに、卒業式の着物と女袴の着装用のe-learning教材を作成した(*4)。また、平面構成の学習教材としてタイパンツ製作用のe-learning教材を作成し、授業実践し、着装発表会を開催した。以上をHPに公開した(*5)。 今後開催するワークショップに向けて、AIを活用してきものの模様を疑似的にデザインする方法や、VR空間を使って作品を展示する方法、オンラインでも浴衣や着物の着装をわかりやすくするために、NeRFを活用した3Dモデリングの方法およびその活用方法について検討した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
布を用いた製作実習関連では、小中高を対象とする製作実習プログラムを提案し、授業実践を行い、教材をHPで公開した。きもの文化の伝承と発信については、着装実習とお辞儀ワーク、e-learning教材を活用した祝い着の模様ワークを実践し、実物の祝い着を活用した模様ワークを実践した学校と比較した。検証結果は学会発表する予定である。 以上のように教材作成と授業実践・分析、結果の公表までを計画通りに進めることができたことから概ね順調と判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
製作実習においては、2022年度中学校家庭科教師を対象に実施した全国調査をさらに詳細に分析して、近年の製作実習の動向と実習の意義をまとめ公表していく。新たに高校教師を対象とする全国調査を実施して、高校の製作実習の動向と、ICT機器とデジタル教材の活用実態に関する資料を得て分析に着手する。 きものワークショップをタイ国コンケンにて開催し、きものを通した文化発信プログラムの提案とともにその効果について検証する。 中学校家庭科教員対象に、本プロジェクトの研究成果を紹介しながら衣生活の文化に焦点を当てた指導力向上を目指す研修講師として協力する。
|
Report
(2 results)
Research Products
(20 results)