Project/Area Number |
21K02122
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
|
Research Institution | Yamamura Gakuen College (2022-2023) ARIAKE College of Education and the Arts (2021) |
Principal Investigator |
橘 和代 山村学園短期大学, その他部局等, 准教授 (10793226)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2024: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2023: ¥260,000 (Direct Cost: ¥200,000、Indirect Cost: ¥60,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
|
Keywords | 新聞紙遊び / 親子関係 / 有効性 / 遊びの発展 / 保育者 / 保育内容 / 親子 / アンケート調査 / NIE教育 / 新聞紙の用途 / 新聞遊び / 子育て支援 / 家庭教育 / 生き延びる力 |
Outline of Research at the Start |
乳幼児期は大人との関係性を構築する上で、また、子どもの発達において非常に重要であるため、自宅で簡単に実施できる遊びを提案することは子育て支援の一助となりうる。そこで、安全性、廉価性、および利便性に富んだ新聞紙遊びに着目した。新聞紙の代わりとなる素材は身近にはなく、素材としての新聞紙に着眼した研究は少なく、そのメリットやデメリットに関する報告も少ない。よって本研究の目的は、乳幼児の発達を支援し、大人との関係性を深めるための新聞紙遊びを構築することであり、新聞紙遊びの歴史や特徴を明らかにした上で、現在の新聞購読状況や新聞紙遊びの実態、乳幼児に対する開発した新聞紙遊びの効果について検証する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
新聞紙の素材に着眼し、その有効性について「新聞紙遊び」の観点から研究を遂行してきた。今年度は、前年度後期から取りかかった検討課題Ⅱ「乳幼児の発達や大人との関係性を支援するために有効な新聞紙遊びの提案」として親子調査を継続実施した。また、保護者の反応や意見・子どもの成長に合わせた調査内容の検討も行いながら遂行した。約6ヶ月から10ヶ月間の新聞紙遊びの記録をもとにテキストマイニングなどの方法で整理し考察を行なった。中でも、「親子間の日常的な新聞紙遊びがもたらす効果」については予測していなかった結果も現れた。 親への定期的なインタビュー(聞き取り調査)では、対象児の個性を引き出す親の関わり方の影響があることや、日常という生活の中で行なう親子遊びの素材として新聞紙の有効性が高いことが裏付けられた。また、テキストマイニングによる考察では子どもの「主体的な遊び」と「親子の強い関係性」などがあきらかになった。 また、「大人との関係性を支援するために有効な新聞紙遊びの提案」を遂行するにあたり、今回の研究からその効果的な遊びの種類や方法がいくつかピックアップされた。更には、その中から抽出したいくつかの遊びの反復実践により、研究目的につながる具体的な効果が可視化された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
親子調査は、質的・継続的な研究であるため、親の都合や対象児の状況により調査の進捗に影響が出てくるため、研究計画の日程が少々ずれたりしたものの、研究対象者と丁寧に相談しながら進めているためおおむね進展している。
|
Strategy for Future Research Activity |
①新聞紙遊びが乳幼児の発達に及ぼす影響の検証 ②新聞紙遊びが乳幼児と大人との関係性に及ぼす影響 今後は、上記2つの検証を大学や子育て支援センターに関わる者を対象として次の方法で実施する。 検討課題Ⅱで提案したいくつかの新聞紙遊びを、【新聞群】と【対照群】に分けて一定期間介入し実施する。評価方法は、①乳幼児が好む遊びを大人が選択し、カテゴリ別にその個数を得点化する。②親子関係の尺度を利用し(大人が回答)、得点化する。といった二つの方法を考えている。1つの遊びを実施するパターンや複数の遊びを実施するパターンなどについては実施しながら検討していく。
|