高齢期の食家事労働を支える最先端技術―人間中心の科学技術に関する文理融合研究―
Project/Area Number |
21K02146
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
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Research Institution | Ochanomizu University |
Principal Investigator |
斎藤 悦子 お茶の水女子大学, ジェンダード・イノベーション研究所, 教授 (90298414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大竹 美登利 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (40073564)
萬羽 郁子 東京学芸大学, 教育学部, 准教授 (20465470)
西田 佳史 東京工業大学, 工学院, 教授 (60357712)
大野 美喜子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (80715730)
山本 咲子 お茶の水女子大学, ジェンダード・イノベーション研究所, 特任リサーチフェロー (60906973)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
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Keywords | 高齢者 / ICF / 食家事 / 調理行動 / 高齢男性 / ジェンダー分析 / 生活支援 / データーベース / 高齢期 / 科学技術 |
Outline of Research at the Start |
高齢者人口がピークに達すると予想される2040年の社会は、科学技術の発展による「人間性の再興・再考による柔軟な社会」になり、人々が健やかに主体的に生活を営み、人間中心の科学技術の支援体制を整備した社会となることが想定されている。本研究は、5分野(生活経営学、生活環境学、人間工学、ロボティクス工学、介護福祉学)からなる文理融合研究であり、高齢期の食家事労働に焦点を合わせ科学技術の進展と関わらせ①高齢期特有の食家事労働における困難な問題、②困難な問題を補完・支援する最先端技術、③高齢者の身体知(経験知)を維持できる人間中心の科学技術のあり方の3点を明らかにすることを目的とする
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Outline of Annual Research Achievements |
2022年度は、既に収集した高齢男女の映像をデータベースの形式に整えることに注力した。また、それに伴って映像収集の方法(機器の設置、対象者への調理指示方法など)も確立することができた。今後の調査においては、この方法を基礎としていくことができる。 これまでの研究で使用してきたICFコードによる分析結果をまとめ、その長所と短所を明らかにすることができた。ICFコードによる短所を乗り越えるために、さらに、ICFコードとは異なる新たな方法を検討した。その方法を取得したデータに使用し、試行を開始することができた。試行したデータの数は少ないが、ICFよりも詳細な分析が可能となったと考える。 量的調査からは性別による困難な動作を抽出することができた。また、インタビュー調査から高齢男性の調理行動への意欲やその動機を明らかにすることができたが、調査対象者数が少ないので、次年度にはより多くの高齢男性に調理行動に関する意欲や動機を尋ねることにしたいと考えている。 本研究とは別に、若年夫婦による調理行動の研究も開始した。若年期男女と高齢期男女にはどのような差異が生じているのかを分析することも可能となり、比較研究の準備も進めている。 2023年3月にICFコードを使用した結果が論文として『生活経営学研究』に掲載された。山本咲子、斎藤悦子、大竹美登利(2023)「高齢者による調理の動作構造の解明-国際生活機能分類(ICF)を用いた動作分析-」『生活経営学研究』No.58(31-38)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
映像収集の方法(機器の設置、対象者への調理指示方法など)を確立することができ、ICFコードとは異なる新たな方法を検討した。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、今年度に検討した新たな方法による分析を行い、高齢男女の調理行動の差異を見出したい。支援に関しては、特に、高齢男性の調理行動に関して、インタビュー調査からその意欲や動機を尋ねることにしたいと考えている
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)