Project/Area Number |
21K02149
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
山崎 雅之 島根大学, 学術研究院人間科学系, 教授 (60379683)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名越 究 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 教授 (20894140)
安部 孝文 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 助教 (30794953)
矢野 彰三 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 准教授 (80403450)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 遺伝子多型 / 肥満 / 食行動 / 生活習慣病 / 中枢神経 / 社会ストレス |
Outline of Research at the Start |
住民のライフスタイル(特に摂食行動と外出・運動習慣)の変化が起きている。一方で大規模なゲノムワイド関連解析から非常に強くBMI,肥満関連疾患に影響する遺伝子多型が見つかっている(NatGenet 2018; 50: 1359-1365)。詳細な生理的メカニズムは分かっていないものの、これらの遺伝子由来のタンパク質が中枢神経に局在していることから摂食行動に関与することが疑われている。そこで、本研究では摂食行動に注目し,摂食行動(エネルギー・栄養素摂取割合、間食,嗜好など)と遺伝子多型の関係を評価し、遺伝子多型の影響を排除可能なものとした食生活モデルの開発を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
大規模なゲノムワイド関連解析(GWAS:Genome Wide Association Study)から見つかっている生活習慣病に関わる遺伝子多型には,欧米人,日本人を含むアジ ア人に共通して,既知の遺伝子多型より非常に強力な因子であるものが存在することが報告されている。これらの遺伝子は、これまで報告があった肝臓や筋肉な どの臓器で代謝に特異的に関与するのではなく,中枢神経(CNS: Central nervous system)に局在が認められている。このことから,GWASで見つかっている遺伝 子多型の中には、中枢神経特に視床下部で作用し,食行動(過食や間食などの摂食行動異常)に関連している可能性がある。本研究では、これら遺伝子多型と食 行動の関係の解析を目的としている。 本年度も、引き続き自治体との共同研究により市町村健診において、島根スタディの研究参加同意者の調査を行った。糖尿病,脂質異常症,高血糖症などの疾患情報の収集(既往歴,現病歴,服薬状況),生活習慣調査(運動習慣,仕事内容等),体格指標,血液生化学検 査(血糖,中性脂肪,総コレステロール,HDLコレステロール,ヘモグロビンA1c)、尿中ナトリウム濃度の検査を行った。食事に関連する調査は、十分にできていない。これまでに採取した血液(バフィーコート)からDNAの抽出に関しては順調に進めている。これまでの収集できた)データを用いて食行動の嗜好性(実際の摂食行動も含む)と遺伝子多型の関係やまた、聞き取り調査による運動行動の嗜好性(実際の運動行動も含む)と遺伝子多型の関係に関して解析を進めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
BDHQによる食事調査に関しては遅れている。過去に徴された食事データに関しては、取得、データクリーニングを行っている。来年度以降も,隠岐郡隠岐の島町,雲南市(掛谷町,三刀屋町,大東町,加茂町,吉田町, 木次町),邑智郡邑南町の島根スタディの研究参加同意者に対して,疾患情報の収集(既往歴,現病歴,服薬状況),生活習慣調査(運動,仕事内容等),体格 指標,血液生化学検査(血糖,中性脂肪,総コレステロール,HDLコレステロール,HbA1c)、尿中ナトリウム濃度検査を行う。遺伝子多型解析では,研究参加同 意者の血液サンプル(バフィーコート)よりゲノムDNAの回収を引き続き行い、食行動に関連する可能性のある遺伝子の遺伝子多型解析を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後の研究の推進方策としては、新規のBDHQによる食事調査に関して自治体と協議しているが、データの収集が困難な状況にある。過去データで取集できたものやこれまでに取得した食行動データを中心に解析を進める。自治体での健康調査は、来年度以降も計画どおり,島根スタディの研究参加同意者のコホート追跡調査として,隠岐郡隠岐の島町,雲南市(掛谷町,三刀屋 町,大東町,加茂町,吉田町,木次町),邑智郡邑南町にて調査を行う。 また,遺伝子多型解析では,研究参加同意者の血液サンプル(バフィーコート)よりゲノムDNAの回収を引き続き行い、食行動に影響していると考えられる遺伝 子を中心に多型解析を進める。
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