健康食品に含まれるアレルギー原因食物由来タンパク成分の一斉分析法の開発
Project/Area Number |
21K02163
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 08030:Family and consumer sciences, and culture and living-related
|
Research Institution | Osaka Institute of Public Health |
Principal Investigator |
清田 恭平 地方独立行政法人 大阪健康安全基盤研究所, 衛生化学部, 主任研究員 (10516743)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
|
Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | アレルギー原因食物 / 鶏卵タンパク / 鶏卵アレルゲン / アレルゲン分析法 / 質量分析計 / いわゆる健康食品 / タンパク分析法 / 機能性タンパク質 / 食物アレルゲン |
Outline of Research at the Start |
いわゆる健康食品と保健機能食品(以下、健康食品)の一部には、アレルギー原因食物である鶏卵等に由来する機能性タンパク質が使用されている。これら健康食品は長期間に亘って摂取されることから、機能性タンパク質含有量とアレルゲン摂取リスクに関する情報には、高い信頼性が求められる。 そこで、鶏卵等の機能性タンパクとアレルゲンについて、一度の分析で定量できる質量分析法の開発を計画した。本法により、前述の情報の根拠となるデータを収集し、健康食品の安全安心利用に貢献する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
いわゆる健康食品および保健機能食品の原材料の一部には、鶏卵や小麦に代表される特定原材料等のアレルギー原因食物に由来するタンパクが使用されている。これらの食品では、タンパクに由来する栄養成分およびアレルゲン等の含有量や有無の情報について、消費者の関心が特に高い。そのため、信頼性の高い情報が求められ、それを確保するためには正確性と効率性を備えた分析法が必要である。 本年度は、昨年度に引き続き、鶏卵タンパクに対する機器分析法の開発を目的に研究を実施した。いわゆる健康食品等の食品中の鶏卵タンパクは、加熱加工処理で変性、または小麦等の他タンパクと重合体を形成して不溶化する。不溶化タンパクは分析が困難であることから、これを可溶化するために、界面活性剤と還元剤、加熱処理の組合せをタンパク抽出法に適用し、機器分析条件を確立した。鶏卵を使用した食品6種類(生鮮鶏卵、固焼き卵、カステラ、プリン、チョコレートアイス、ハンバーグ)を用いて分析法の性能を確認したところ、真度は90-120%、併行精度と室内精度はそれぞれ<15%、<25%であった。また、小麦等の食品18品目において高い選択性が確認された。以上より、開発した分析法は、機能性やアレルゲン性に関わる鶏卵タンパク6種類の同時定量分析法として十分な性能を有しており、その妥当性が確認された。なお、自家調理したカステラおよびプリンからの同位体標識組換えオボアルブミンの抽出効率は、60%程度と推定された。 今後、様々な鶏卵加工品に対して開発した分析法を適用し、タンパク抽出効率の向上や分析条件の迅速簡便化等を含めて検討を行う。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
事業所移転後の立ち上げに関連した業務が想定以上に多く生じたため。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、開発した分析法を基に、食品への適用範囲拡大に向けて食品試料の前処理条件等の検討を引き続き行う。
|
Report
(3 results)
Research Products
(3 results)