Project/Area Number |
21K02183
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Konan Women's University |
Principal Investigator |
林 照子 甲南女子大学, 看護リハビリテーション学部, 准教授 (30434921)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 教育思想 / ダイナミック・アセスメント / 認知発達 / フォイヤーシュタイン |
Outline of Research at the Start |
ユダヤ人発達心理学者ルーヴェン・フォイヤーシュタインReuven Feuerstein(1921-2014)のダイナミック・アセスメントの教育実践の経緯に関するテクストをもとにして、その根底にある教育思想を検討することである。第二次世界大戦後の彼の教育実践的活動から理論に至った社会的背景や教育観は、現代の多様な教育課題、文化の異なる子どもの適応問題、福祉を含めたインクルーシブ教育の根幹として検討することができよう。これにより、現代的教育課題である、予期しない事態、災害等の危機を乗り越えていかに学びを保障していくのかという多様化した発達支援のあり方に対する視座を得たい。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ユダヤ人発達心理学者ルーヴェン・フォイヤーシュタインReuven Feuerstein(1921-2014)の心理教育的アセスメントに関するテクストから教育の思想的内容を検討することである。非政府組織ユース・アリヤー(Youth Aliyah)の部局の中での彼が責任者として活動した心理教育的アセスメントの意義を明らかにするためである。2021-2022年度は戦後のイスラエル移民の青少年に対するフォイヤーシュタインが中心となって行った教育的支援の内容に関するテクストの分析を行った。移民の青少年の入植配置のための発達評価、治療といった医療的支援だけを目的としているのではなく、教育カリキュラムの専門家と協働し、教育的プログラムの提供をめざしていたことが前年度の研究から明らかになった。特に、彼を中心とした研究の結成には、ソーシャルワーカーといった専門職の配置を検討している。これらの資料より、入植直後の子どもの心理状態の確認とともに、福祉的支援と青少年へと成長していく中長期的支援まで射程にしていたことも確認できた。 そこで、2022年度は、フォイヤーシュタインの学んだ同時期のルソー研究所に関する歴史に加え、新たに福祉研究分野及びユダヤ学の国内の専門的立場の研究者の聞き取りを行うことで、次の①②に関して新たな文献精査を行ってきている。①ルーヴェン・フォイヤーシュタインの発達評価手法の理論的背景、②イスラエルの教育と福祉の関係、である。その結果、フォイヤーシュタインの教育実践の背景を明らかにするための今後の研究準備が整った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初計画していた国際ワークショップの実施時期と形態の変更により、海外専門家との直接的な意見交換を見送り、国内の調査に実施日程変更を行った。専門家の指導助言および資料収集の時期が年度後半に移動してしまったことによる。研究として重要な資料収集は順調に進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
情報収集を目的とした国際ワークショップへの参加が不可能となった場合の変更を想定にいれて、現地以外の情報収集の方法に関する調整をおこなっていく。また、現在準備中の研究課題に関する研究会の組織化と発表、論考の投稿を行っていく。
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