省察的実践に基づく女性リーダー育成方法の構築に関する実証的研究
Project/Area Number |
21K02223
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
堀本 麻由子 東洋大学, 文学部, 准教授 (70512630)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
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Keywords | 省察的実践 / 成人教育 / 生涯学習 / 女性リーダー / リーダーシップ育成 / 社会起業家 / 専門職養成 / 女性管理職 / 意識変容学習 / 社会教育 / 女性リーダー育成 / 成人学習 |
Outline of Research at the Start |
本研究は、成人教育・生涯学習の視点から省察的実践に基づいた女性リーダー育成方法の構築を目指すものである。これまで企業における女性リーダー育成のための能力開発講座は組織への適応を目指した教育が中心であった。しかし女性の生涯発達を支えるリーダーとしての能力開発にはその役割を省察的に振り返る学習過程が必要である。 そこで本研究では、女性リーダーの信念や価値観を振り返る意識変容の学習過程の特性を明らかにし、社会教育・生涯学習機関と人材育成関連企業との協働的アクションリサーチによって、女性リーダーの省察的学習過程を支える学習プログラムと学習支援方法を構築する。
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Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、省察的実践に基づいた学習プログラムと学習支援方法の精緻化を目的とし、研究活動を実施した。研究実績として、前年度までに調査した女性社会起業家へのインタビュー結果をもとに女性管理職の信念・価値観の意識変容による学習過程を分析し、省察的実践に基づいた学習プログラムと学習支援方法の理論的考察を深めた。その考察結果を、2022年4月に「InternationalTransformational Learning Conference:オンライン」で海外共同研究者と発表を行った。さらにその発表成果を共同論文として、学会誌『New Horizons in Adult Education and Human Resource Development 』に「The Role of Critical Reflection in Developing Japanese Women Social Entrepreneurs: A Multiple Case Study」に投稿した(審査中)。そこでは、省察的実践に基づいた学習プログラムの理論的フレームワークを提示することができた。 また研究代表者の堀本は、2022年12月に国内の研究会(挑戦的萌芽研究:先端技術導入による公教育の構造変容とマイノリティの包摂可能性に関する総合的研究)において、「日本の女性社会起業家養成における批判的省察の役割」を報告し、教育哲学、教育社会学など他分野の研究者から理論的示唆を得た。 2023年2月には、日本女性学習財団「2022年度キャリア支援フォーラム」において「女性のリーダーシップを育む場とは」という講演を行い、実践者や研究者と女性のリーダーシップ育成と学習支援方法に関する意見交換を行った。以上の研究実績にもとづき、今後、実践機関との協働的ARで学習プログラムと支援方法をデザインする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年に予定していた、国内外での学会発表(2件)、国際共同論文投稿(1件:審査中)、女性学習関連機関で講演(1件)を実施することができた。今後、実践機関(財団法人、公民館等)との協働ARに関する連携も順調にすすんでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
実践機関との協働的ARにもとづいて育成方法(学習プログラムと学習支援方法)の構築を目指すため、日本女性学習財団、国立市公民館において女性リーダー育成講座/学習プログラムの企画・運営を実施する。そこでは省察的実践にもとづいた学習プログラムと学習支援方法の実践的な検証を行う。 さらに、これまでの2年間、海外での対面による研究成果の発表ができなかったことから、2023年度は省察的実践によるプログラムと学習支援方法について国際学会での発表を予定している。加えて、ResearchmapのHP機能を活用し、育成方法(学習プログラムと学習支援方法)を開示する。また国内外の学会報告(アメリカ等)、人材育成等の実務家向け専門誌に寄稿し、社会への公表に努める。
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Report
(2 results)
Research Products
(9 results)