専門的な学習共同体のネットワーク化に関する実証的研究
Project/Area Number |
21K02241
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
廣瀬 真琴 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (70530913)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 久佳 京都女子大学, 発達教育学部, 教授 (00413287)
木原 俊行 大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (40231287)
宮橋 小百合 和歌山大学, 教育学部, 准教授 (80461375)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | Instructional Rounds / 専門的な学習共同体 / 授業研究 / 専門的な学習共同体のネットワーク化 / メゾレベルでの教育改善 / 教育改善 |
Outline of Research at the Start |
教師の専門的な学習の機会を、どのように保障するか。 人口減少社会における小規模校では、子どもの学びをいかに保証するかについて焦点があてられることが多い。その一方、少人数で学校を運営する教師の専門的な学びをどようにように保証するかについては、研究の蓄積が浅い。この問題を解決するため、本研究が注目するのが、教育委員会(メゾレベル)と学学校(ミクロレベル)での教育改善を有機的に接続するネットワーク化である。文献研究や事例研究を展開し、教育委員会をコアとし、各学校間の教師が授業研究を通して学びあることを促す要件を明らかにしていく。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「専門的な学習共同体のネットワーク化」(以下、NLCs)の一形態であるInstructional Rounds(以下、IR)について、その具体的な仕組みづくりを提案・試行し、評価・改善を行うものである。本研究は、実際に、NLCsの形成に資する授業研究の方法を、先行研究やこれまでの研究蓄積に基づいて整理・開発し、試行する段階に入っている。今年度は、下記の研究活動を行うことができた。 ①成果報告:国内での学会報告や、国際会議にて基調講演を行った。国内の学会報告では、単独のPLCとしての学校単独ではなく、複数の学校を舞台として現職教師が学びあうシステムをIRをもとに構築した成果と課題について報告した。 また、IRを町の教育施策として導入している学校の管理職や指導主事等への調査を基に、IRの持続化とそれにかかる課題点を事例を通して明らかにした研究の成果と課題を報告した。国際会議では、小規模の学校が抱えるOJTにかかる課題を解決するツールとしてIRの導入可能性と課題について、我々のこれまでの研究成果と課題を踏まえて報告した。 ②国外調査:小規模校を抱える台湾(台東エリアなど)を訪問し、大学関係者、学校関係者に聞き取りを実施し、台湾の小規模校におけるOJTの取組みの具体、学校長のリーダーシップ、学校と関連機関との連携の具体やその課題などについて明らかにすることができた。 また、台湾の研究者と、今後の国際的な共同研究の実施を視野に入れたネットワークを構築することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
国外調査の日程調整の都合上、1年間の延長申請をすることとなったものの、成果のとりまとめや報告については、大別して以下の3点について、概ね計画通りに進展している。 ①試行調査:IRの試行を実施することができた。また、次年度も継続実施できるように調整を進めることができた。 ②訪問調査:国外の訪問調査や国際会議にてPLCのネットワーク化の実際について情報を収集することができた。 ③成果報告:国内の学会や国際会議にて研究の成果と課題について批評を仰ぐことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度となる次年度は、主に以下に取組む。 ①試行調査結果の総括:IRの試行を今年度も重ねつつ、専門的な学習共同体のネットワーク化に関する追加の検証を行う。 ②成果報告の継続:研究の総括として、学会発表や成果物の執筆等を進める。
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Report
(3 results)
Research Products
(20 results)
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[Journal Article] ライフヒストリー法を用いたミドル・リーダー対象の授業科目の開発:管理職経験者へのインタビュー調査から2022
Author(s)
宮橋 小百合, 二宮 衆一, 岡本 のぞみ, 北川 真里菜, 塩路 文哉, 土田 恵久, 豊田 麗香, 藤木 仙雅, 三谷 崇浩, 横矢 晴美, 和田 慎也
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Journal Title
学校教育実践研究
Volume: 7
Pages: 1-10
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Open Access
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[Book] 教師の自律性と教育方法2022
Author(s)
子安潤, 石井英真, 鹿毛雅治, 奥村好美, 田端健人, 木原俊行ほか
Total Pages
184
Publisher
図書文化社
ISBN
9784810027686
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