教師・保育者のバーンアウト要因と克服策に関する開発研究
Project/Area Number |
21K02278
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09010:Education-related
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Research Institution | Osaka Chiyoda Junior College |
Principal Investigator |
松浦 善満 大阪千代田短期大学, 幼児教育科, 教授 (40243365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
板倉 史郎 大阪千代田短期大学, 幼児教育科, 講師 (20832950)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
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Keywords | 保育者と教師のバーンアウト / 保育者の感情労働論 / ライフヒストリー研究 / 質的調査 / 教師・保育者のバーンアウト要因と克服策の研究 |
Outline of Research at the Start |
我が国では、学校教育に比べ、就学前教育は、幼稚園、保育園とが長くから複線化状況にあったこともあり、保育者のバーンアウト研究は教師のそれに比較して相当遅れている。 そこで、本研究では、保育者のバーンアウトの実態を調査し明らかにすること、またその要因を分析し、教員調査との比較研究を行う。さらに、海外研究も踏まえ、両者のバーンアウト克服策を提案したい。
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Outline of Annual Research Achievements |
「教師・保育者のバーンアウト要因と克服策に関する開発研究」の第2年次研究において2つの仮説に基づいて調査対象幼稚園(兵庫県K市B幼稚園)を設定し、同園の園長はじめ保育者10名に2022年9月12・13日、並びに2023年3月7日の2度にわたる聞き取り調査を実施した。 2つの仮説とは保育者のバーンアウト回避要件として(1)専門職自律性要件(2)専門職同僚性要件の水準を設定した。その結果、専門職自律性の水準指標として同園が有する30年余りにわたる保育実践から生み出された「子ども観に対応した実践原理」、並びに専門職同僚性における「教師の成長観に対応したリーダシップの原理」を見い出した。これらの原理の背景には、大阪千代田短期大学名誉教授広岡キミヱの保育実践・保育思想が存在することが同園の研修資料からほぼ明らかにできた。なお同園でのこの間の保育者の健康状況は極めて良好であり、精神疾患等を理由にした退職者はなく、いわゆる「教職員の流動化」は生じていない。 共同研究代表者・松浦は広岡キミヱに関する「子ども観と保育思想の特質と形成について」論考を執筆中である。また共同研究者である板倉は、B幼稚園と対照的なN市P子ども園の調査を準備している。この間の論文等は下記の通り。 松浦善満「子どもの昔・今・そして未来―宗教的情操を育てる視点からー」(龍谷大学大学院実践真宗学科研究紀要第11号3~14頁) 板倉史郎「乳児クラス担当学生の割合と実習内容についての一考察ー実習を終えた学生へのアンケート調査を基にー」(大阪千代田短期大学紀要第52号15~28頁) 」
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナパンデミックにより本研究の前半部分はほとんど現場調査が実施できなかったので、文献と従来の資料による基礎研究をつづけた。 しかし本年度(9月、3月)、2度にわたり現地調査を実施し約10名を対象に面接調査を実施することができた。これらの聞き取りの反訳を分析し第3次調査に生かす準備を整えた段階である。次年度は海外調査も含め遅れを取り戻す予定寺宇。
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Strategy for Future Research Activity |
第3年研究の推進方策 (1)調査対象である加古川市立H幼稚園での第3次調査の実施。(6月初旬)(2)新たな対象保育園寝屋川市S保育園、海南市S子ども園への調査実施(7月~8月)(3)海外調査の実施予定(9月イタリア・レッジョエミリア)(4)報告書作成(5)本学研究紀要作成
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Report
(2 results)
Research Products
(2 results)