家庭内事故による乳児急性硬膜下血腫における頭の形の影響と予防法
Project/Area Number |
21K02324
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
小鹿 学 山梨大学, 大学院総合研究部, 講師 (80422682)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
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Keywords | 虐待による頭部外傷 / 中村I型の乳幼児硬膜下血腫 / 家庭内事故 / 実体モデル / 頭示数 / 乳幼児急性硬膜下血腫 / 中村I型 |
Outline of Research at the Start |
家庭内での軽微な外傷で生じる乳幼児の急性硬膜下血腫は、わが国では中村I型の硬膜下血腫として知られている。しかし海外からの報告はほとんど認められず、日本以外では認知されていないため、虐待による頭部外傷との鑑別が問題となっている。 本研究では、短頭~長頭の頭部を持つ実体モデルを用いて転倒・転落実験を行い、個体差や人種差といった頭の形の違いによる中村I型の硬膜下血腫の発症への影響を明らかにする。 本研究により虐待による頭部外傷と、家庭内の事故によって生じる乳幼児硬膜下血腫の違いが明らかになることが期待される。さらに本研究の成果が中村I型の乳幼児硬膜下血腫の予防法の確立につながることが期待される。
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Outline of Annual Research Achievements |
1) 実験に用いる実体モデル作成:乳児の頭部の計測データ、X線、CT、MRI検査等の画像データが必要。乳児の頭部の計測データに関しては、公開済みのデータを取得済みである。異なる頭示数のモデル作成のための正常乳児、頭部外傷のある乳児の画像データは、山梨大学医学部附属病院で撮影されたものを個人情報に配慮して使用する。実体モデル作成のための3Dモデルデータをコンピューターソフトを使用して作成する。また既製の乳児人形(育児シミュレータ)は購入済みである。 2)転倒転落実験による架橋静脈の伸展の評価:転落実験による架橋静脈の伸展の計測に必要なソフトウェアは購入済みで、現在ハイスピードカメラ、角速度センサ、角加速度センサ等は各メーカーと選定のため協議中である。 さらに育児シミュレータを用いた、親の反応や揺さぶりを起こしやすい状況について、今後被験者を募り検証する予定である。 3)虐待による頭部外傷と、家庭内の事故による中村I型の乳幼児硬膜下血腫に対する知見を集めるため、日本子ども虐待医学会学術集会、日本子ども虐待防止学会、日本小児科学会に参加した。さらに虐待に関連する学会発表を日本子ども虐待防止学会学術集会で行った。頭部外傷を含めた山梨県の子どもの傷害に関する実態を明らかにするため、消防の救急搬送に関する情報を収集分析した結果の演題が日本小児科学会学術集会で採択され発表することが確定した。また子ども家庭庁の実施している予防のための子どもの死亡検証(チャイルド・デス・レビュー)のモデル事業を令和2年度から実施しているが、引き続き継続して実施し虐待および傷害による頭部外傷の実態を検証する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
取得した乳児の頭部のデータをコンピューターソフトで変形して、実験の目的にあった実体モデルを作成するための3Dデータの作成がうまくいかずに滞り、実体モデルの作成ができていないため。さらに研究開始当初コロナの蔓延により、機器選定のためのメーカーとの協議が滞ったため。
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Strategy for Future Research Activity |
実体モデルの作成のために必要な変形モデルデータを作成するためのソフトウェアを購入し、実体モデルを作成したのち転倒転落等の実験による架橋静脈の伸展の評価をおこなっていく予定である。さらに消防の救急搬送のデータから頭部外傷の実態を検証する。また子ども家庭庁の実施している予防のための子どもの死亡検証(チャイルド・デス・レビュー)のモデル事業を継続して実施し、虐待および傷害による頭部外傷の実態を検証する。引き続き学会等での知見の収集も継続しておこなっていく。
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Report
(3 results)
Research Products
(8 results)