Project/Area Number |
21K02382
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
加藤 育子 香川大学, 医学部, 准教授 (00613720)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西田 智子 香川大学, 教育学部, 教授 (00243759)
小谷野 耕佑 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (20437685)
中村 信嗣 香川大学, 医学部, 助教 (30437686)
野口 彩香 香川大学, 医学部, 技術補佐員 (40849288)
小西 行彦 香川大学, 医学部附属病院, 講師 (60528157)
森本 絢 香川大学, 医学部附属病院, 医員 (80813881)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,030,000 (Direct Cost: ¥3,100,000、Indirect Cost: ¥930,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,170,000 (Direct Cost: ¥900,000、Indirect Cost: ¥270,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,820,000 (Direct Cost: ¥1,400,000、Indirect Cost: ¥420,000)
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Keywords | 早産児 / 低出生体重児 / 離乳食 / 感覚 / 感覚特性 / 味覚 / 補完食 / 早産 |
Outline of Research at the Start |
近年低出生体重児の出生が増加しているが、低出生体重児は将来の生活習慣病リスクが高 いとされており、発症予防のための食事指導が重要である。我々の事前調査で低出生体重児は特徴的な感覚特性がみられ、特に口腔感覚に特性が高いことが示された。つまり、適切な授乳支援や離乳食支援を行うためには、まず低出生体重児における摂食行動、特に味覚についての特徴を把握することが重要であると考える。そこで今回は、低出生体重児において小児科での発育フォローアップに加えて味の好みを非侵襲的な光トポグラフィーを用いて客観的に評価し、生活習慣病リスクを考慮した離乳食支援へつながる基礎データの取得を目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
近年低出生体重児の出生が増加しているが、低出生体重児は将来の生活習慣病リスクが高いとされており、発症予防のための食事指導が重要である。食欲や食の好みは乳児期早期の養育環境でも変化するとされており、適切な授乳支援や離乳食支援が必要である。一方、我々の事前調査で低出生体重児は特徴的な感覚特性がみられ、特に口腔感覚に特性が高いことが示された。適切な授乳支援や離乳食支援を行うためには、まずは低出生体重児における味覚についての特徴を把握することが重要であると考えた。 今年度はNICUに入院した極低出生体重児を研究対象とし、フォローアップ外来を受診し3歳時点で新版K式発達検査を行った児に対して、保護者が回答するITSP質問紙により児の感覚処理の評価を行ったところ、神経発達症児に特徴的な感覚過敏や感覚回避は平均的な範囲に含まれるが、感覚探求では高い傾向にあった。新版K式発達検査に対して、低登録、感覚過敏、感覚回避に関しては負の相関をみとめたが、感覚探求に有意な相関はみられなかった。また、聴覚・視覚・口腔感覚において強い特性を示す例が多かった。DQが90以上の児においても、感覚処理に特徴がある児も存在し、特に聴覚・視覚処理では特性がある児が多い傾向であった。特に、視覚では過半数に特性がみられた。極低出生体重児では正期産児と比べて強い感覚特性を示し、感覚処理パターンが異なる可能性がある。我々の事前研究では修正1歳半において、正期産児のコントロール群と比べて極低出生体重児では感覚探求が高い傾向にあり、特に聴覚・視覚で特性が有意に強い結果であったが、3歳においても同様の傾向があるといえる。DQが高い児においても視覚に関して特性が強い傾向がみられ、早産児への発達支援には視覚認知に特化したプログラムが有用だと考えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データ収集にむけた体制つくりを行うことができ、実際のデータ収集を行うことが可能となった。ただし、コントロール群の確保が難しく、味覚特性の違いを詳細に検討することができなかったため予定していた学会発表ができず、延長申請を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
出生前後の周産期データ、修正1ヵ月と修正3ヵ月(正期産児では1ヵ月と3ヵ月時点)では体重増加率・哺乳量・哺乳回数・KIDS質問紙による状況把握、修正9か月では肥満度・哺乳量に加えてCEBQ(子供の摂食行動アンケート)を行い、KIDS質問紙により発達の評価も行う。 修正1歳半と3歳時点では肥満度、食事の状況調査、新版K式発達検査やITSP(感覚プロファイル)のデータ集積を引き続き行う。上記データを集積した上で、極低出生体重児と正期産児での味覚の違いや、発達状況との関連について統計解析を行い学会等において発表予定である。
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