音楽発達のエコロジーの解明に向けた音具の開発と実践への応用に関する研究
Project/Area Number |
21K02416
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Komazawa Women's University |
Principal Investigator |
丸山 慎 駒沢女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60530219)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶川 祥世 玉川大学, リベラルアーツ学部, 教授 (70384724)
金箱 淳一 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 准教授 (20586185)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2021: ¥2,600,000 (Direct Cost: ¥2,000,000、Indirect Cost: ¥600,000)
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Keywords | 音楽発達 / 共遊楽器 / 創作音具 / 多感覚性 / 生態学的アプローチ / アフォーダンス / 認知・社会的発達 / 探索 / 身体性認知 |
Outline of Research at the Start |
本研究は,活動データの収集が可能な創作楽器を使用した観察・実験をもとに,乳幼児期の子どもの音楽的行動の発達を物理的および社会的な資源との関わりから捉えることを目的とする。音や楽器とかかわる子どもの身体的な活動や他者とのやり取りの様子を具体的なデータとして可視化することによって、創作楽器の教具としての可能性を模索するとともに、本研究の知見を保育実践や音楽教育の現場に応用していくことを目指す。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,活動データの収集が可能なオリジナルの「創作音具」を使用した観察・実験をもとに,乳幼児期の子どもの音楽的な行動の発達を物理的および社会的な資源との関わりから捉えることである。初年度は、創作音具の制作に注力するため3Dプリンタなどを早期に導入して音具の仕様を含めて検討を重ね、音具の製作とそのコンセプトに関しては一定の目途を立ていることができたといえる。 2年目の主たる目標(制作した楽器の動作確認をかねた予備的実験の実施)に関しては、新型コロナの感染状況の影響がまだ残る状況であったため、実施スケジュールの延期を余儀なくされるなど相応の遅れが生じた。このため代替の試みとして実施した別の創作音具を用いた予備的セッションを行い、その成果をまとめた投稿論文(査読付き)が一昨年度(2022年)に採択となり、日本認知科学会発行の「認知科学」に掲載された。 さらにこの予備的セッションで用いた創作音具については、研究協力者から寄せられた改善の要望や課題に対応する形で技術的な仕様の見直しを行い、アップデートされた創作楽器を用いて再検証のセッションを行った。その結果については第35回日本発達心理学会(2024年3月)において公表することができた。今後は、新型コロナの状況も落ち着き実験実施のための状況が整ったことから、代替の楽器ではなく、本来の計画に沿って制作する楽器を用いた実験を行い、最終年度における一応のまとめを行う計画を立てている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
「研究実績の概要」でも述べた通り、新型コロナ感染拡大の影響を受けて予備的実験 を実施する時期が大幅に後ろ倒しになったことで全てのプロセスに遅れを生じることになった。このことに加えて、創作音具の制作および実験の実施規模の再調整に予想以上に手間取っていることもあり、「遅れいている」という判断をした。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナ感染症の状況はほぼ落ち着き、ようやく実験の完全実施ができる状況が整った。このため、研究期間の延長を申請し、その間にコンセプトに基づく創作音具の制作および実験実施スケジュールの最終確認を行うことで、今後の研究を推進することができると考えている。
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Report
(3 results)
Research Products
(16 results)