保育の倫理教育を根幹とした与薬場面の研修システムの確立に向けた研究
Project/Area Number |
21K02427
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09030:Childhood and nursery/pre-school education-related
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Research Institution | Beppu University Junior College |
Principal Investigator |
谷川 友美 別府大学短期大学部, その他部局等, 教授 (10364176)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2023: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2022: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 倫理 / アナフィラキシー / 保育 / 学生 |
Outline of Research at the Start |
研究枠組みを、アクションリサーチとし、保育者を対象に保育の職業倫理教育を核とした研修プログラムの計画、実施、データ収集、分析、評価、省察の一連の流れのプロセスを3年間で12回繰り返し検討を重ね、現状の研修プログラムの課題をクリアし、保育者の倫理の視点を育んでいく。
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Outline of Annual Research Achievements |
保育者を目指す学生を対象に、研修を実施した、その前後においてストレス(交感神経副交感神経)の程度の計測を行い、研修後質問紙調査及びインタビュー調査を実施した。質問紙調査では、研修内容の把握の程度を基に、講義後演習をする研修スタイルよりも講義と演習を同時にするスタイルの方がより効果的な学修ができるということが明らかになった。インタビュー調査では、専門職者としての責任を過度に感じ、命を救う場面での実践に戸惑う姿が明らかになった。これは、学生といったまだ免許を持たず専門職者として立ちえない立場や存在でいることが大きな要因の一つではないかと考察できた。また加えて、意欲の少ない学生らの支援方法への検討は必要である。インタビュー調査を実施した学生の特性として、積極性や主体性はあるため、そのことも踏まえ今後の研修方法を検討していく必要がある。 保育者対象に研修を実施した。その前後においてストレスの程度の計測を行い、研修後質問紙調査を行った。インタビュー調査を希望する受講生はいなかった。質問紙調査では、講義後演習をする研修スタイルも講義と演習を同時にするスタイルも同様に理解しやすいといった結果が得られた。再度、保育者を目指す学生に対してインタビュー調査を実施した。その結果、講義と演習を同時にするスタイルがより効果的であることが明らかになった。加えて高校までの教育の方法論が、追求していくスタイルではなかったため、思考することや表現することに不慣れで主体的な試みができないとの考えに支配されている学生の背景が影響していると考察できた。さらに、学生は、教育者の有り様について、人間性や学生への接し方や快活な様子なども求めていることが明らかになった。その一方自由で選択できることや意見を取り入れて進行していくような思考を求める姿勢も好感をもっており、教育者側への要求が多岐に渡る内容であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症の影響で、研修を受講する人数制限があり対象者が減少した。また、インタビュー調査といった、感染が拡大する環境を、学校側も臨床現場側も作ることはできる限り避けたいといった意向があったため、インタビュー調査の実施の希望がなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
保育学生対象の調査では、保育学生は免許を持たず専門職者として立ちえない立場や存在でいることが大きな要因で、命を救う場面における援助技術の実施に躊躇する場面があった。躊躇せずに実施できる方法として講義や演習の後倫理的視点について検討する内容を追加した研修システムの改良が挙げられる。今後は倫理的視点の育める内容を追加して研修を組みなおす必要がある。更に組みなおした研修を実践し、更に受講生に調査し、より良い研修システムの改良を進めていく。また加えて、意欲の少ない学生らの支援方法への検討は必要である。これに関しては、意欲の少ない保育学生を対象に調査していく方向で進めていく。保育者対象の研究では、コロナウイルス感染症の影響も少なくなってきたこともあり、受講人数も増えていくと思われる。対象者の増加に伴い、インタビュー調査の実施等を予定通り実施していく。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)