言語力育成におけるカリキュラムモデルと学習指導の研究
Project/Area Number |
21K02433
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
坂口 京子 静岡大学, 教育学部, 教授 (60440591)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,640,000 (Direct Cost: ¥2,800,000、Indirect Cost: ¥840,000)
Fiscal Year 2023: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,950,000 (Direct Cost: ¥1,500,000、Indirect Cost: ¥450,000)
|
Keywords | 言語力 / 認知形成 / 感性・感覚 / メタファー / カリキュラムモデル / 学習指導 |
Outline of Research at the Start |
各教科・領域における言語力育成の実際を総括する視座から、カリキュラムのオーバーロード問題を解決するための言語活動の重点化、カリキュラムモデルと学習指導を具体化する研究である。研究対象を各教科・領域における先行研究(先行実践)とし、認知形成、感性・感覚、身体化の視点から、子どもの学びと、教師の学習指導(カリキュラム、教材(学習材)の選択、評価の時機と方法)を記録・分析することで、小学校中学校の各教科・領域それぞれにおいて重点化し系統化すべき言語活動は何かを明らかにするものである。
|
Outline of Annual Research Achievements |
各教科・領域における言語力育成の実際を総括する視座から、カリキュラムのオーバーロード問題を解決するための言語活動の重点化、カリキュラムモデルと学習指導を具体化する研究である。研究対象を各教科・領域における先行研究(先行実践)とし、認知形成、感性・感覚、身体化の視点から、子どもの学びと、教師の学習指導(カリキュラム、教材(学習材)の選択、評価の時機と方法を記録・分析することで、小学校中学校の各教科・領域において重点化し系統化すべき言語活動は何かを明らかにするものである。ここでいう言語活動については、言語力育成において重点化すべき選択する・再出することの行為化において、聞くこと・見ること・読むこと(1~4年)、話すこと・語り合うこと(5~8年)、編集すること(9年~)という緩やかな系統性が見出されており、そのさらなる具体化が本研究の目的である。研究2年度においては、小学校中学校の実践を記録し、その分析を通して、仮説的においた3視点(認知形成、感性・感覚、身体化)の妥当性について検証を開始した。研究協力校(中学校第2学年:8年段階)の理科授業においては、学習者がファシリテーターとなり協働的な対話活動が展開されていた。対話を通して考えの言語化・精緻化、学習内容や学習語彙に関わる抽象化・一般化が図られるとともに、問いや学習方法の発見やその記録が学習者の主体的な学習活動として実現していた。加えて、理科固有の学習語彙を獲得する過程において、メタファーを駆使した事象の言語化や、メタファー表現を言い換えたりその抽象度を上げたりする過程が重視されていた。以上から、認知形成、感性・感覚に関わる言語化が、学習語彙を体得(身体化)する上できわめて重要であること、メタファーの意味や機能、効果をメタ的に認知する国語科学習が重点化されるべきことが示唆された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
第2年度に実施した国内の対象校での調査は一部を分析したにとどまる。研究協力小・中学校の国語、算数・数学、社会、英語、美術、体育については分析にまで至っていない。加えて国外の対象校への訪問はコロナ感染症への対応があり困難となった。総合的な分析・考察を経た仮説の検証は緒についたばかりである。
|
Strategy for Future Research Activity |
現段階で課題となっている先行研究の分析及び仮説の検証については、第2年度に行った調査の記録を分析するとともに、範囲を拡大して実施する予定である。国内調査については、引き続き研究協力小・中学校の実践を記録し分析し、仮説の検証を進める。国外調査については第2年度末から打合せは進めているが、具体的な日程の決定にまでは至っていない。交渉を継続するとともに、場合によってはこれまで公開されている授業記録等を対象として分析することも検討したい。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)