義務教育段階の系統的な学習を志向した技術科におけるAIリテラシー教育の実践研究
Project/Area Number |
21K02438
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
堤 健人 山口大学, 教育学部, 講師 (30880140)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥3,900,000 (Direct Cost: ¥3,000,000、Indirect Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
|
Keywords | 中学校 / 技術科 / 情報 / AI |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、自らの意思でAIの恩恵を享受・活用できる資質・能力を育成するための中学校技術科のカリキュラム開発を通して、Society 5.0の実現を牽引できるAI人材の育成に関する知見を得ることである。開発するカリキュラムは、体系化したAIリテラシーに基づく授業実践を異なる中学校で複数回繰り返すことで、AIリテラシーの精緻化や教材の質を向上させながら仕上げていく。また、授業実践を行う地域の小学校と連携することで、小学校のプログラミング教育との接続を円滑なものとする。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,Society 5.0の実現を牽引する素養を持つ人材の育成に関する知見を得るために,自らの意思でAIの恩恵を享受し,その適切な活用を創造していくAIリテラシーの習得に関する中学校技術科の題材開発を目的としている。昨今のAI技術の身近な生活や社会への浸透は目覚ましいことから,すべての国民がAI技術の基本的な仕組みを理解して適切に評価・活用できる資質・能力を育成する重要性は高まり続けていると考えられる。 令和四年度は,令和三年度に構想した中学校第2学年を対象とする題材の指導計画に基づき,研究協力校において授業実践を試行した。構想した題材の学習において,中学生は画像認識AIの技術を活用した技術的問題解決学習に取り組み,中学生と高齢者が同じルールで楽しく身体を動かすことができる競技に使用するコンテンツを制作した。さらに,画像認識AIの技術を活用した学習をいかし,対話型AIの技術をこれからの生活や持続可能な社会の構築に向けて適切に活用していくために,技術の活用や応用について考える学習に取り組んだ。構想した題材計画に基づき中学生の学習を評価したところ,8割以上の中学生が評価規準に対しておおむね満足できる状況であった。 令和五年度に向けては,対話型AIの技術の活用に関する学習における中学生の資質・能力の習得の程度を把握するため,同様の授業を工学系の大学生を対象に実施した。また,中学校第3学年の生徒を対象とする計測・制御の技術の学習においてAIを活用する題材を構想した。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り,令和三年度に構想した題材の指導計画に基づく授業実践ができた。また,授業実践を踏まえた指導計画の修正ができた。さらに,別の学年を対象とする題材の指導計画の構想や教材の試作ができたことから,おおむね順調な進度であると判断した。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和五年度は,中学生と大学生を対象とした授業実践の分析を進める。また,令和四年度に修正した題材の指導計画に基づく授業実践を複数の中学校で実施することを計画している。さらに,令和四年度に新しく構想した題材計画に基づく授業実践とその修正を予定している。並行して,本研究成果の学会発表を通した報告と論文執筆を進める。
|
Report
(2 results)
Research Products
(3 results)