The Development of "New Japanese Models of Classroom Management for Health and Safety" in India
Project/Area Number |
21K02477
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
|
Research Institution | Nagoya Sangyo University |
Principal Investigator |
石川 美智子 名古屋産業大学, 現代ビジネス学部, 教授 (30733258)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 みゆき 名古屋大学, 教育基盤連携本部, 特任准教授 (20883276)
|
Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
|
Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,000,000、Indirect Cost: ¥300,000)
Fiscal Year 2022: ¥2,080,000 (Direct Cost: ¥1,600,000、Indirect Cost: ¥480,000)
Fiscal Year 2021: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
|
Keywords | インド / 日本型教育 / 学校保健教育 / パンデミック / 個と集団に焦点を合わせた教育 / 多様性を認める教育 / 学級経営 / 日本型教育トランスファー / 日本型学級学校経営 / 感染予防 / 国際協働 / 個と集団 |
Outline of Research at the Start |
本研究では,インドと日本の教師を対象に,感染症等における衛生安全教育についてどのように考えているか,どのような実践を行っているか,インタビュー調査を行い,修正版グラウンデッドセオリーを用いて解明する。その上で,児童を対象に,衛生安全の教材を作成し学級経営を行う。実践前後と中間,学校保健・学級居心地尺度・保護者の態度の質問紙調査(以下尺度と保護者の態度と記す)とともに,インタビュー調査を行う。その他,両国小学校・大学教師の知見,国際学会発表等を参考にモデルの妥当性を検討する。教材や学級経営等WEBにて成果を公表する。モデル開発のすべての過程を記録し分析する。
|
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,日本の学級経営を参考にしたインドにおける「衛生安全な新しい日本型学級経営モデル」の開発である。1年目は,インドと日本の学校保健衛生に関わる先行研究分析と教師へのインタビュー調査を行った。 2年目にあたる本年度は,「衛生安全な新しい日本型学級経営モデル」の教材を作成しインドの15歳の生徒に学級経営の実践を行った。実践校は1つの中央政府学校と2つの私立学校である。まず,多様性を認める学級経営の実践を行った。そして,衛生安全な授業を行った。具体的にはCOVID-19感染症予防のためのマスク・換気・手洗いの学校保健教育である。モデルの妥当性をみるために,インドの生徒に質問紙調査・COVID-19やその他の病気を予防するためのフェイスマスクの使用を理解する多次元フェイスマスク知覚尺度等を実施して検討をした。 これらの実践に当たって,日本側が立てた授業案を,インドクライスト大学Sadananda Reddy博士と共に事前に授業研究を行なった。さらに,インドの生徒の反応をみながら実践を行った。その結果,生徒たちは日本とインドが友好的な関係にあり,日本の教育がインドで可能性を持っていると感じていることがわかった。また,インドの生徒の「強み」として,教育,行動力,自信・信念,ポジティブシンキング,家族や友人へのサポートが挙げられた。生徒の「強み」を言語化することで,教師の生徒への理解や生徒同士の相互理解につながる可能性があることが示された。また,実践によって多次元フェイスマスク知覚尺度が有意に高くなった。インドの生徒の質問紙調査では,全員が手洗いの演習を肯定的に受け止めていた。これらの学級経営や学校保健教育は,生徒にとっては初めてのものであった。インドの文化を踏まえた日本型教育の学級経営は効果的であることが示された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
共同研究者のインド連邦政府ポンジェシェリ大学のRamalingam教授やポンジェシェリ地区の学校の先生方の協力を得ることによって,多様性を認める学級経営・マスク・手洗い・換気等の学校保健教育の授業を3学校で実践を行うことができた。 その実践は,インドの一般の方の生活も含めて,10分程度の動画を作成し,インターネット上で発信した。さらに,研究計画にはなかったが日本の大学生によるインド用のマスク・換気・手洗い推奨のポスターを制作して,実践校に送った。これらの成果は,アジア太平洋学校心理学会等で発表した。研究計画以上の活動を行うことができた。
|
Strategy for Future Research Activity |
本研究の「日本の学級経営を参考にしたインドにおける『衛生安全な新しい日本型学級経営モデル』の開発」と本研究前の2018年から2020年の基盤C 「インド版日本型学級経営モデルと尺度の開発」の研究は連続的な研究であり,二つの研究をまとめ,英語版と日本語版で報告書を作成し国際学会等で配布する予定である。既に,校正が始まっている。
|
Report
(2 results)
Research Products
(20 results)