Project/Area Number |
21K02501
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
幸田 国広 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00509218)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥2,210,000 (Direct Cost: ¥1,700,000、Indirect Cost: ¥510,000)
Fiscal Year 2025: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2024: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2023: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2022: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
Fiscal Year 2021: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
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Keywords | 比べ読み / 他教科等における国語 / 企業による探究学習支援 / 生活綴方的教育方法 / 探究的な学び / 知識及び技能 / 国語科と他教科等 / 高等学校 / 探究学習 / 言語能力 / 国語科 / カリキュラム・マネジメント / 言語活動 / 書くこと / 生活綴方教育 |
Outline of Research at the Start |
本研究の目的は、高等学校における探究学習の質的深化に必要な言語能力について、組織的育成のためのカリキュラム・マネジメント・モデルを明らかにすることである。具体的には、以下の三点の解明を目指す。 第一に、探究学習の思考過程及び表現過程において求められる言語能力の抽出。 第二に、言語能力育成の要としての国語科の役割及び、他教科等の言語活動における指 導の可能性と限界の見極め。 第三に、言語能力を焦点としたカリキュラム・マネジメントを実質的に進めるための諸条件の洗い出し。 国語科を要としつつ、教科間の組織的連携とカリキュラム・マネジメントを発揮して、探究学習の質的深化を促す言語能力の育成の在り方を検討する。
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Outline of Annual Research Achievements |
2023年度の主な研究成果は、『これからの国語教育』№5(これからの高校国語教育研究会編集・発行、2024.3)及び、研究代表者編著『高校国語〈比べ読みの力〉を育む実践アイデア』(大修館書店、2023.11)にまとめることができた。 前者は、日本国語教育学会大学部会(2023.12)のシンポジウム「他教科等における国語教育」(登壇者は、久下谷明、河合豊明、廣瀬志保、およびコーディネータは研究代表者)の内容を掲載した。当日のシンポジウムでは、哲学対話の実践を算数・数学教育の久下谷氏が、地理教育の実践における論理的思考や言語表現を河合氏が、そして、高校における探究学習の全国的な現状と実践事例について廣瀬氏が報告し、国語教育の専門家と議論を行った。他教科等における探究的な学習の中に、国語科が育成すべき資質・能力がふんだんに含み込めれており、他教科等の教育の質を高める上でも国語科の言語能力育成は要となることが明らかとなった。後者は、高校国語の「読むこと」における学習指導の改善の具体的な方策として〈比べ読み〉を提案、10例の実践事例を掲載し、これらが、探究学習にも援用可能であることを「総論」(研究代表者執筆)で論じた。特に、思考ツールを活用した読む能力の育成は、国語科に限らず、あらゆる教科の資料解読や実社会で求められる読解力にも寄与できることが明確になった。 また、歴史的な視座から、国語科と他教科との関連について、生活綴方的教育方法に焦点を当てて研究した。その成果は幸いにも、『国語科教育』第95集(全国大学国語教育学会)に採択された。 その他、都立戸山高校、聖心学園中等教育学校、鹿児島実業の探究学習発表会の見学、審査等にかかわった。 さらに、学校における探究学習を支援する企業の学習プログラムについても調査を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
感染症も落ち着き、2022年度までよりも学校の訪問もしやすくなったこと、これまでの国語科における言語能力育成のための活動として〈比べ読み〉に注目し、実践事例を収集できたこと等が挙げられる。
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Strategy for Future Research Activity |
2024年度は、5月に開催される全国大学国語教育学会においてラウンドテーブル(「探究学習を支える言語活動・言語能力ー国語科のウチとソトからー」)を開催する。 また、国語科と他教科等とをつなぐ言語能力として〈引用する力〉に着目し、実践事例集をまとめる予定である。 さらに、歴史的な観点からの検討を引き続き行い、戦前の生活綴方におけるリアリズム論と全教科等のカリキュラムとの関連について調査、検討を深めたい。
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Report
(3 results)
Research Products
(6 results)