Project/Area Number |
21K02508
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Yasuda Women's University |
Principal Investigator |
土井 徹 安田女子大学, 教育学部, 教授 (60782125)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸本 年郎 ふじのくに地球環境史ミュージアム, 学芸課, 教授 (70728229)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥3,120,000 (Direct Cost: ¥2,400,000、Indirect Cost: ¥720,000)
Fiscal Year 2025: ¥780,000 (Direct Cost: ¥600,000、Indirect Cost: ¥180,000)
Fiscal Year 2024: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥520,000 (Direct Cost: ¥400,000、Indirect Cost: ¥120,000)
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Keywords | 生物多様性 / 保育士 / 小学校教員 / 養成プログラム |
Outline of Research at the Start |
本研究では、保育士・小学校教員志望学生に生物多様性の保全に貢献するための知識の習得と価値観・態度の形成を促すプログラムを開発する。研究遂行に当たっては、ドイツおよびアジア諸国の教育研究者との情報交流を行い、国際的にも通用するプログラムの範例の提示を目指す。本研究における価値観・態度の検討は「人間が自然とどう向き合うか」を考えることでもあり、その成果は、地球温暖化抑制や新型コロナウイルス等の新興感染症への対応など他の世界規模課題に関する教育プログラムを開発する際、有用な資料となり得る。
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Outline of Annual Research Achievements |
研究3年目の2023年度は、外来種問題と農業および農薬使用を主たる内容とした生物多様性保全に関するプログラムを開発・実施し、授業後には、授業参加者を対象に評価のための質問紙調査を実施した。また、研究分担者が開催した一般市民対象の土壌生物関連ワークショップに研究代表者も参加し、これに関するプログラム開発について議論した。これまでの研究成果のうち、外来種問題に関するカリキュラム開発についてはSpringerから2024年4月に発刊された書籍“Science Education for Sustainable Development in Asia”に報告した(第11章“Curriculum Development of Japanese Elementary School Science Regarding Biodiversity Conservation Focusing on Alien Species”)。また2022年度に情報収集を行った生物多様性の保全に関する小学5年生対象の授業プログラムについては、実施の過程で実現した生物多様性に関する教員の知識の習得と価値観・態度の形成に焦点化した内容を、15th Conference of the European Science Education Research Association(国際学会)で発表した。SDGs関連のプログラム事例やプログラム実施に際しての留意事項(例えば、気候変動に対する一般市民の認識と態度のパターン)等の情報も収集できた。この学会では、トルコの研究者とつながりができ、2023年度に本研究で開発したプログラムを実施・評価してくれることになった。また、プログラムの評価を依頼していたEko Hariyono氏(インドネシア:スラバヤ大学)からは2023年度中にプログラム実施・評価の協力を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2023年度は、計画通り、生物多様性保全に関するプログラムを開発し、保育士および小学校教員志望の学生を対象に国内複数の大学で実施し、授業後には、授業参加者を対象に評価のための質問紙調査を実施した。これらの結果の一部は、2024年度の国内学会で発表予定である。また、土壌生物に関するプログラム開発について、研究代表者と研究分担者で協議し、2024年度に実施・評価することになった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度に開発したプログラムについては、国内外の評価結果および15th Conference of the European Science Education Research Associationで得たSDGs関連のプログラム事例やプログラム実施に際しての留意事項に関する情報を踏まえて改良し、再び実施・評価を行う。なお、国外の大学におけるプログラム評価の結果は、国内の結果と比較・検討し、2024年度以降の国際学会で発表する予定である。一方、土壌生物に関するプログラムは2023年度までに収集した情報を踏まえて開発・実施・評価を行う。これについては、2024年度の評価を踏まえて、2025年度に改良したものを実施・評価する予定である。開発・改良に当たっては、先行研究の知見、授業参加者の評価および学会発表における評価やコメントを基盤とする。
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