Project/Area Number |
21K02526
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
久米 禎子 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (90388215)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2022: ¥130,000 (Direct Cost: ¥100,000、Indirect Cost: ¥30,000)
Fiscal Year 2021: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
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Keywords | 箱庭 / 教育相談 / 自己理解 / 自己受容 / 共感的理解 / 教員研修 / グループ / 教師の自己理解 / 体験的理解 |
Outline of Research at the Start |
教育相談に必要な児童生徒理解やコミュニケーション力を高めるためには,教師の自己理解や自己受容,他者への共感的理解を深めることが重要である。そのための教員研修として,心理療法の一技法である「箱庭」を活用した体験型グループ研修を創案した。これまでの実践研究でグループでの箱庭体験が教師の自己理解や他者理解を深めるのに有効であるという結果が得られたので,本研究では研修の実用化に向け,さまざまな対象・施設での実践を通して研修を効果的に実施するための具体的な方法を明らかにしたい。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は,心理療法の一技法である「箱庭」を活用した教育相談力を高める体験型教員研修について,これを現場で活用するために必要な具体的な条件や方法を明確化し,効果的な実践方法を探ることである。 1.教育相談研修の実態調査 昨年度は研修を受ける側である教員へのインタビュー調査を行ったが,今年度は研修を実施する側である2つの教育委員会に対して,教育相談に関する研修実施の現状と課題についてインタビュー調査を行った。A教育委員会は約20年前より教育相談コーディネーターの養成に取り組み,体系的,段階的な研修システムを構築していた。また臨床心理士の資格を持つスタッフが研修の立案や実施に関わっていた。一方,B教育委員会は特別支援教育やその研修には力を入れているが,教育相談に関してはスタッフ,研修時間数ともに少なく,教育相談コーディネーターの養成もまだ始まったばかりというところであった。教育相談力を高める必要性は認識されているものの,教員の働き方改革の影響もあって教員研修は縮小傾向にあり,新規に研修を立ち上げるのは難しいという現状も明らかになった。 2.教育相談研修「箱庭体験グループ」の実施 昨年度に引き続きB教育委員会の協力を得て,指導主事に対してグループを実施し,さらにデータを収集した。また,試行的グループにより得られたフィードバックをもとに,現場での課題と活用の工夫について論文にまとめた。さらに新たな実践の場を開拓し,令和6年度は回数や人数などを変えて実践データを収集する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響により,当初実践の場として想定していた所属大学の公開講座が中止となったため,別のところで実践の場を確保する必要が生じた。その交渉,調整等に時間を要し,当初の計画より実践の開始が遅れていたが,来年度には実践の場が確保できる見込みである。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は複数の場で箱庭体験グループが実践できる見込みであるので,これまでに試行的に実施したグループのデータもふまえ,より効果的な実施方法を探っていく予定である。また,万が一何らかの事情で予定していたところで実践ができなくなった場合は,大学院で学ぶ現職教員を対象に,これまでとは条件を変えてグループを実施し,研究者が以前行った実践と効果を比較検討することも考えている。
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