Project/Area Number |
21K02536
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Okinawa International University |
Principal Investigator |
阿嘉 奈月 沖縄国際大学, 総合文化学部, 准教授 (10736656)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2023)
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Budget Amount *help |
¥4,160,000 (Direct Cost: ¥3,200,000、Indirect Cost: ¥960,000)
Fiscal Year 2023: ¥1,040,000 (Direct Cost: ¥800,000、Indirect Cost: ¥240,000)
Fiscal Year 2022: ¥1,430,000 (Direct Cost: ¥1,100,000、Indirect Cost: ¥330,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,690,000 (Direct Cost: ¥1,300,000、Indirect Cost: ¥390,000)
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Keywords | extensive reading / incidental learning / grammatical item / reading fluency / reading while listening / 多読 / 読解 / 読みの流暢性 / 文法 / grammar / 流暢性 / 偶発学習 / 読み / 気づき |
Outline of Research at the Start |
申請者は、学習者が易しい英文(i minus 1)の中で同じ文法事項に繰り返し遭遇することで、部分的に習得された文法事項をさらに強化できることを明らかにした(Aka, 2020a)。偶発頻度を増やすことで、言語への“気づき”を促すことができ、そのことが言語習得へつながると考えられる。しかし、多読を通して学習者が気づきやすい言語項目とそうでないものがあるように思われる。本研究では、多読による言語への“気づき”のメカニズムについて探求するとともに、教室内でできる“気づき”を促進する多読活動の検証を行う。
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Outline of Annual Research Achievements |
本研究は“言語への気づき”を促進する多読活動の検証をすることである。その課題の1つは、音声補助を活用した読解活動により学習者の読解力にどのように影響を与えるのか、また学習者の読解意欲にどのような違いが見られるのかについて模索することである。 2023年度は音声補助の有無による効果について検証を重ねた。また習熟度別に違いが見られるのかについても検証を行った。その結果、上位群と下位群は音声サポートの有無にかかわらず、高い得点を取ることができた。一方で、下位群は音声なしよりも、音声ありの読解問題の方が高い得点を取ることができた。これらの結果は、学習者の習熟度レベルにより学習者の読解力に影響を与えることを示唆している。学習者へのアンケート調査からも、下位群が他の2つのグループよりも音声補助から多くの利益を得ていることが明らかになった。これらの結果より、音声補助の読解活動は下位群学習者の読解力のみならず、学習者の読解活動の動機付けを高めるために効果的な方法であることが示唆された。本研究については、国際誌The Journal of Asia TEFLに掲載されている。 2024年度は、本研究の課題の1つである読解活動を通した文法習得に関する研究を模索する予定である。すでにデータ分析を行なっており、事前に2割程度習得されている文法事項については、読解活動を通して定着させることができることが明らかになった。しかし、2割以下の定着率の場合には同じ文法事項に何度遭遇しても定着されづらい傾向が見られた。これらの結果より、多読で文法事項の定着は可能であると考えられるが、0の状態では学習者の気づきにつながらない可能性があることが明らかになった。本研究については、論文執筆中である。研究計画が遅れているが、国際誌へ投稿できるよう、準備しているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
課題研究期間中である2021年6月から2022年3月まで、産前産後休暇・育児休暇を取得していたため、研究計画に遅れが生じている。今年度は延長していただいているので、残された課題について研究を進める。
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Strategy for Future Research Activity |
上述したように、2024年度は本研究の課題の1つである読解活動を通した文法習得に関する研究を模索する予定である。すでにデータ分析を行なっており、事前に2割程度習得されている文法事項については、読解活動を通して定着させることができることが明らかになった。しかし、2割以下の定着率の場合には同じ文法事項に何度遭遇しても定着されづらい傾向が見られた。これらの結果より、多読で文法事項の定着は可能であると考えられるが、0の状態では学習者の気づきにつながらない可能性があることが明らかになった。本研究については、論文執筆中である。研究計画が遅れているが、国際誌へ投稿できるよう、準備しているところである。
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