Development of a system to analyze health and physical fitness and verification of the effectiveness of integration health and physical exercise programs.
Project/Area Number |
21K02547
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Allocation Type | Multi-year Fund |
Section | 一般 |
Review Section |
Basic Section 09040:Education on school subjects and primary/secondary education-related
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
辻 延浩 滋賀大学, 教育学系, 教授 (00378431)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 淳子 滋賀大学, 教育学系, 准教授 (00883258)
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Project Period (FY) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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Project Status |
Granted (Fiscal Year 2022)
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Budget Amount *help |
¥3,510,000 (Direct Cost: ¥2,700,000、Indirect Cost: ¥810,000)
Fiscal Year 2024: ¥650,000 (Direct Cost: ¥500,000、Indirect Cost: ¥150,000)
Fiscal Year 2023: ¥910,000 (Direct Cost: ¥700,000、Indirect Cost: ¥210,000)
Fiscal Year 2022: ¥390,000 (Direct Cost: ¥300,000、Indirect Cost: ¥90,000)
Fiscal Year 2021: ¥1,560,000 (Direct Cost: ¥1,200,000、Indirect Cost: ¥360,000)
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Keywords | 体力向上 / 保健と体育の統合単元 / 体つくり運動 / 社会情動的スキル / 健康体力 / 支援システム / 教科内融合プログラム / 新体力テスト / 健康体力づくり / 健康体力分析支援システム / 健康体力向上プログラム / 保健と体育の融合 / スタディ・ログ |
Outline of Research at the Start |
本研究では,日常の生活習慣(食事,睡眠,運動)や生活行動記録(通学方法と時間,クラブ活動,運動の好嫌など)を数値化して入力し,学級や個人の生活行動を併せて分析評価できるシステムを開発する。また,解析データを活用して,小学校の体育科及び中学校の保健体育科で運動と健康の関わりを認識するとともに体力づくりへの意欲・関心を高め,体力を高めることを意図した保健と体育の融合プログラムを作成する。さらに,その実践の効果を検討するために,短期的な授業評価(運動有能感調査,体育授業の形成的評価等)と中・長期的な評価(食事・睡眠習慣に関する調査,社会情動的コンピテンス等)を分けて検証する。
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Outline of Annual Research Achievements |
小学6年生を対象に、体育科の保健領域「病気の予防」と運動領域「体つくり運動・巧みな動きを高めるための運動」を取り上げ、統合単元プログラムとして作成し、2学級の担任を対象にその実践の成果とプログラムの有効性を検討した。その結果、①運動領域におけるラダーを用いたプログラムを通して単元前後の、反復横跳びの回数を有意に向上させることができた。②統合単元をとおして、実践をした2学級ともに、体育授業に対する「たのしむ(情意目標)」、「できる(運動目標)」、「まもる(社会的行動目標)」、「まなぶ(認識目標)」を高めることができた。③統合単元を一般化していくためには、体育の専門の有無に関わらず授業者が「保健領域」と「運動領域」のそれぞれのねらいを理解し、運動と健康との関連について児童に意図的に指導していくことが必要である。④授業後の同僚教師との協働的な学びにおいて、互いの実践的指導力を高めることができた。 また、中学校において「体育理論」と「体つくり運動」を統合させる実践を行った結果、①新体力テストの結果を活用した「体力向上を図る体育理論」及び「個別最適な補強運動」は生徒に体力の必要性を実感させるために有効であると考えられた。②「ジャベリックボール投げトレーニング」を週3回、5分間、1ヶ月継続することで投能力を向上させることができた。③生徒が体力の重要性やトレーニング方法とその効果について理解し、得意な力を伸ばしたり、苦手を克服したり、生徒の実態や特性に応じた学習が展開できる可能性が示唆された。 さらに、小学生の社会情動的スキル評価尺度作成を試みた結果、「自尊心」「思いやり」「社交性」「敬意」「自己制御」「目標への情熱」「忍耐力」の7因子21項目における質問項目が摘出され、この評価尺度は信頼性及び妥当性を備えており、小学生の社会情動的スキルを測定・評価することが可能であると考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
・昨年度に引き続き、「新体力テスト分析システム」を活用して、小学6年生を対象に体育科の教科内統合単元として体育科の保健領域「病気の予防」と運動領域「体つくり運動・巧みな動きを高めるための運動」を新たに作成・検証できたこと。 ・中学校において、体育理論と体つくり運動(準備運動)の統合単元について検討できたこと。 ・小学生の社会情動的スキル評価尺度を作成し、「自尊心」「思いやり」「社交性」「敬意」「自己制御」「目標への情熱」「忍耐力」の7因子21項目における質問項目が摘出され、十分な信頼性と妥当性が得られたこと。
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Strategy for Future Research Activity |
・連携協力校において作成した融合プログラムを、小学校並びに中学校の児童生徒を対 象に実践・測定(体力測定)・調査(運動有能感調査,形成的授業評価,非認知能力等) し、その効果を明らかにする。 ・小中学校用プログラムを滋賀県内の小学校に普及させるための方策を検討し、実行する。 ・本研究を総括し、一連の成果を報告書にまとめるとともに、国内外の学会で発表する。
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Report
(2 results)
Research Products
(3 results)